2017年2月25日土曜日

「サブ4」は完走者の3割未満:私もその一人である

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 明日は東京マラソンということで、マラソンの走り方といった記事が多くみうけられる。

フルマラソンを最後に走ったのは2004年のことだから13年前になる。
 それまで10回ほど走ったがついに「サブ・フォー」は達成できなかった。
 最高記録は「4時間15分台」。
 最後の3回は「5時間08分」「5時間08分」「5時間07分」と続き、もはや4時間台で走ることはムリと判断してそこでフルマラソンはやめた。
 ハーフに転向して2010年を最後にランニングからも足を洗った。
 ここ2年ほど、またハーフを走っているが、昔のようにレースにのめり込んではいない。
 というより、レースという目標を見据えながら週1回の健康マラソンを自己流に苦しんでいる、といったところである。
 レース前での練習で今週はどれぼど走れるか、どこまでタイムを縮められるかの方が面白い。
 走ることによっての身体の状態と対話といった風である。
 そのためレース本体は練習の出がらし」みたいになってしまっている。
 レースに最高の力を出し切るといった形にはなっていない。 


東洋経済オンライン 2017年02月25日 酒井 政人 :スポーツライター
http://toyokeizai.net/articles/-/159771

完走者の3割未満、「サブ4」を達成するコツ
マラソンはきつい練習がいいとは限らない

 マラソンシーズン真っ盛り。
 本番に向けて、せっせと走っているランナーも多いことだろう。
 しかし、なんとなく走っているようだと、なんとなくの結果で終わってしまうもの。
 そこで、今回は必ず結果が残せる「マラソントレーニング」を紹介したい。

 筆者はトップ選手からマラソン完走を目的とする芸能人まで、さまざまなレベルのランナーを取材してきた。
 現在は、「ラブ・ラン・ガールズ」という女性限定のランニングクラブも主宰しており、20代女性4人が初マラソンに臨んだときのことを、2年ほど前のコラムに書いた(「初フル」マラソンをサクッと完走する方法)。
 その後も、当時行ったトレーニングを軸にクラブメンバー15人ほどがマラソンに挑戦した。
 そして、「確信」したことがある。
 それは、しかるべきトレーニングをすれば、マラソンは必ず走れるということだ。

 昨年の熊本城マラソンには3人のランナーが参加して、全員が4時間30分切りの自己ベストをマークした(Aさん3時間50分→3時間44分、Bさん4時間23分→4時間18分、Cさん4時間31分→4時間22分)。
 スピードを考えると、女性の“サブ4.5”は、男性の“サブ4”と同じだけの価値がある。
 そこで今回は、
★.市民ランナーの「中級者」ともいえる4時間を切る“サブ4”
をどう達成すべきなのか? をじっくりと解説したいと思う。

■イーブンペースにだまされるな

 雑誌『ランナーズ』の調査によると、フルマラソンの平均タイム(日本人)は
★.男性が4時間35分ほどで、
★.女性が5時間10分ほど
だという。
 男性でも4時間を切るのは、そこそこ難しく、マラソン完走者の上位約30%に入るほどの領域なのだ。

 ちなみに「キロ5分40秒」ペースで走り切ると、フィニッシュタイムは3時間59分06秒。
 めでたく“サブ4”となる計算だが、実際はキロ5分40秒ペースで走ろうとすると、たいてい失敗する。
 なぜなら、スタート直後は大混雑でペースが上がらないし、トイレ休憩が必要になる場合もある。
 そして、イーブンペースで最後まで走るのはほぼ不可能だからだ。

 トップ選手を含めても、フルマラソンでは25キロから徐々にペースダウンするランナーがほとんど。
 となると、サブ4を目指すうえで、「キロ5分40秒」というペースで走る練習は意味がない。
 サブ4を達成する人は、本番でそんなペースで走っている時間はほとんどないからだ。
 算数上のイーブンペースにだまされてはいけない。

 では、サブ4を達成するには、どういう「ペース配分」が正解なのか。
 ラブ・ラン・ガールズが取り組んできたレーススタイルで、具体的にシミュレーションしてみたい。

 スタート直後は大混雑していることもあり、最初の2キロメートル(以下、キロ)はウォーミングアップと割り切ったほうがいい。
 ゆっくりと入り、2キロまでに“目標ペース”に上げていく。
 2キロの通過は12分くらいだろう。
 サブ4の平均スピード(キロ5分40秒)から40秒の「借金」となる。

 2~25キロの23キロで「貯金」をするのがクレバーな攻め方だ。
 カラダが動いてきて、足取りも軽くなるが、“調子”のピークが20キロ前後に来るようにイメージして走る。
 この間は、サブ4の平均スピードを20秒上回る「キロ5分20秒」のペースを刻んでいく。
 すると中間点は1時間53分51秒で通過する。
 25キロは2時間14分40秒の通過となり、
 この地点でサブ4の平均スピードの通過より、7分00秒の「貯金」ができることになる。

 25キロ以降は、無理にペースを保つ必要はない。
 流れに逆らわず、徐々にペースを落としていく(というか自然と落ちていく)。
 目安として、25~30キロはキロ5分40秒まで、
 30~35キロはキロ6分00秒まで、
 35キロ以降はキロ6分30秒までペースが落ちてもOKだ。
 このように走ると30キロまでに8分ほどの「貯金」ができる。
 残りは約12キロ。少しずつ貯金を切り崩すことになっても、余裕は十分にある。
 なので、がんばる必要はない。
 リラックスしてきれいなフォームで確実に走ることを意識しよう。

 こんな感じでレースを進めると、おおよそのフィニッシュタイム予測は、3時間56~57分。
 途中、トイレ休憩で2分ロスしたとしても、サブ4を十分に達成できる計算だ(※かなり余裕を持った計画なので、5~25キロはキロ5秒ほど落としてもOK)。
 これぐらい具体的にシミュレーションすることで、トレーニングも明確になってくる。

■30キロ走は意味がない

 走行距離が増えれば、自然と“走力”もアップするし、
 「サブ4を目指すには月間200キロ練習で走るのが望ましい」
という意見も聞く。
 しかし、アールビーズが発表している「ランナー世論調査2016」によると、月間走行距離は150キロ未満が約64%を占める。
 大半のランナーは月間200キロも走ることができないのだ。

 ちなみにラブ・ラン・ガールズのメンバーは、普段が月間20~40キロほどで、マラソン前のいちばん走る時期でも月間60~80キロほどしか走らない。
 それでも結果を残すことができているのは、先に紹介した「レース運び」を意識したトレーニングを積んでいるからだと思う。

 どんなトレーニングをすべきか説明する前に、市民ランナーが「マラソン」を攻略するために覚えておくべきことから伝えたい。
 たとえば、「5時間30分切り」が目標だとする。東京マラソンでいえば、スタートを通過するのに、30分を要したとしても、制限時間(7時間)の1時間前にはフィニッシュできるタイムだ。
 5時間30分切りの平均ペースはキロ7分50秒になるが、このペースで走るのは難しい。
 その最大の理由は「遅すぎる」からだ。

 終盤のペースダウンを心配するため、マジメにイーブンペースで臨むと、体力に余裕のある前半で脚が必要以上のダメージを受けてしまう。
 ゆっくり走るということは、ブレーキをかけて走ることになるからだ。
 太もも前の筋肉に張りが出て、ひざの痛みにつながることもある。
 それよりも、気持ちよく走れるスピードで進んだほうが、体へのダメージが少ない。

 フルマラソンに臨むとき、多くのランナーは「距離」への対応を不安視している。
 そのせいか、マラソン本や雑誌などでは、「30キロ走をやりましょう!」という記事が目立つ。
 しかし、筆者は月間走行距離の少ないランナーにとって、30キロ走はあまり意味がないと思っている。
 なぜなら、30キロ走をやったところで、「不安」しか残らないからだ。
 練習で30キロ走るのはかなりきつい。
 それなのにあと約12キロもある。
 「これで本番は走れるぞ!」とはならないだろう。
 なかには無理をして30キロを走り切り、脚を痛めた状態で本番を迎えてしまう人もいる。
 こうなると本末転倒だ。

 そもそも数回の40キロ走をこなして、月間1000キロ以上を走る実業団ランナーでも30キロ以降は失速している。
 月間で150キロも走らないランナーが終盤までペースを維持するのは無謀だろう。
 終盤のペースダウン対策に取り組むよりも、25キロまでに「貯金」をつくる戦略をとったほうが“費用対効果”が高い。

 平均ペースでいうとサブ3はキロ4分15秒、サブ3.5はキロ5分切り、サブ4はキロ5分40秒、サブ4.5はキロ6分20秒、サブ5はキロ7分ちょっと。
 これらを目標とするランナーにとって、そのスピードはさほど速くないはずだ。
 そう考えると、マラソンは「距離」ではなく、「スピード」での優位性を生かしたほうがいい。
 走っていて、「気持ちいいな」というペースがある
 心拍数がそれほど上がらずに、それなりのスピードが出ているペースだ。
 腰高でストライドもそこそこ伸びている。
 そんな心地よいスピードで「距離」と「タイム」を稼ぐ。
 それが市民ランナーのマラソン攻略法だ。

■本番をシミュレーションした練習をする

 トレーニングも「レース戦略」に沿うかたちで行わないと意味がない。
 マラソンは大きくわけて3つの局面に分かれる。
 最初はスタートから約2キロまでの「ウォーミングアップ区間」、
 2つめは2~25キロまでの「イーブンペース区間」、
 最後は25キロ~ゴールまでの「ペースダウン区間」だ。
 これをトレーニングでカバーする。

 マラソンに出場することが決まれば、徐々に走行距離を増やしていくが、ガッツリ走っていいのはレースの3週間前まで。
 残りはコンディショニングに重点を置く。
 そして、走り込みの時期にぜひ取り入れてほしいのが、
 2日連続で走る「セット練習」
だ。
 フルタイムで働いている方でも土日を活用すればできるし、金曜日の夜と土曜日の朝に走るかたちでもいい。
 初日に脚を疲労させておいて、その張りが残るなか、
 2日目に12キロを走る練習だ。
 これはレースの30キロ以降をイメージしている。

 初日のランも15~20キロで十分だが、サブ4を狙うならビルドアップ(=ペースを抑えて走り始め、徐々にペースアップしていくトレーニング)をするなど、少し追い込むくらいのスピードで行ってほしい。
 ただし、「セット練習」のメインは2日目。
 12キロをきれいに走ろう。
 想定すべきは、本番の30キロ以降なので、ペースではなくフォームを意識して、確実に走る。

 負担の大きな30キロ走を行うよりも、「セット練習」のほうがダメージは少ない。
 さらにレース本番を意識できることを考えれば、どちらをやるべきかは明白だ。
 できれば、本番3週間前までに「セット練習」を2~3回やっておきたい。
 これで「ペースダウン区間」の対策はOKだ。

 次はスタートから約2キロまでの「ウォーミングアップ区間」と2~25キロまでの「イーブンペース区間」のトレーニング。
 これは「コンディショニング」の時期に行う。
 筆者のお勧めはレースの10日前だが、平日になってしまうので、レース2週間前の土日でもいい。
 本番前に行う最後のポイント練習となる。

 具体的に何を行うかというと、14~16キロのペース走だ。
 レース本番と同じように、簡単な準備運動だけで走りだして、徐々にペースを上げていく。
 そして、2キロからはキロ5分10秒をキープして走る。

 本番への自信をつけるために、レースペースよりも1キロあたり10秒ほど速く走り、「まだまだ走れそう」というくらいで切り上げる。
 この刺激を入れておくことで、本番では楽に25キロまで走ることができるはずだ。

 「セット練習」と「ペース走」は本番を意識して行うが、人間は一度“刺激”を与えることで、同じような刺激が来ても大丈夫なように、筋肉が勝手にパワーアップしてくれる「超回復」を期待したトレーニングでもある。
 あとは本番ではシミュレーションどおりの走りをするだけでいい。

■「戦略」と「準備」が大切

 市民ランナーは、「速く走る」のではなく、「走りをコントロールする」ことが、マラソン攻略のカギとなる。
 そして、スタートラインに立ったときには、“結果”の9割は決まっている。
 マラソンはビジネスと同じで、「戦略」と「準備」が大切なのだ。まだサブ4を達成していない方は、今回紹介したスタイルを試していただきたい。


 まあ、こんなにうまく走れたら苦労はない。
 体が、そして足が動かなくなる。
 これは物理的な限界でこれを超えるのは難しい。
 マラソンのつらいのは、レースではない。
 それに完走するための練習である。
 練習することで、距離を克服できる。
 それができないときは、まずダメ。
 毎週毎週フルマラソンに向けて走り込むというのは、相当な苦痛を伴う。
 それが最低でも4カ月は続くのである。
 これが一番の苦しさではないだろうか。


ロイター  2017年 02月 26日 12:08 JST
http://jp.reuters.com/article/marathon-tokyo-idJPKBN16502H

陸上=東京マラソンでキプサング優勝、世界記録ならず


● 2月26日、東京マラソンでウィルソン・キプサング(ゼッケン1番)が日本国内最高タイムの2時間3分58秒で優勝した(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[26日 ロイター] -
 東京マラソンが26日に行われ、ウィルソン・キプサング(ケニア)が日本国内最高タイムの2時間3分58秒で優勝した。

 前世界記録保持者であるキプサングは世界新記録を狙ったが、デニス・キメット(ケニア)の世界記録、2時間2分57秒には届かなかった。

 井上大仁が2時間8分22秒で日本勢トップの8位だった。




●東京マラソン2017~井上大仁、ロンドン世界選手権へ猛アピールの2時間08分22秒
2017/02/28 に公開



http://www.dailymotion.com/video/x5e167a_nhk-%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E7%8F%BE%E4%BB%A3-%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%81%A7%E5%86%8D%E3%81%B3%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%B8-%E9%9D%92%E5%AD%A6%E5%A4%A7-%E5%8E%9F%E7%9B%A3%E7%9D%A3%E3%81%AE%E6%8C%91%E6%88%A6-20170306_tv
●NHK クローズアップ現代+ 「マラソンで再び世界へ ~青学大・原監督の挑戦~」 20170306



東洋経済オンライン 2017年02月26日 田中 宏暁 :福岡大学スポーツ科学部教授
http://toyokeizai.net/articles/-/159819

本当に痩せたいなら「速く」走ってはいけない
フルマラソンを目指す人なら知っておきたい

 きょう2月26日は第11回目となる「東京マラソン2017」が東京都内中心部を回るコースで開催される。
 これに限らず、全国で開催されているマラソンレースの様子を見て、
 「いつかフルマラソンを走ってみたい」
 「ダイエットのためにランニングを始めようかな」
と思っている人もいるかもしれない。
 だが、本当に実行に移せるかどうかは別問題。
 走るのはキツイし、42.195キロメートルという長距離を完走するのは並大抵なことではない。
 ランニングを始める前には、誰もが思う。 
 しかし、それは大きな誤解らしい。
 「ヒトは誰でも、フルマラソンくらいの距離を走る能力は持っているんです」。
 福岡大学スポーツ科学部教授で『ランニングする前に読む本』の著者、田中宏暁氏がランニングの神髄を明かす。

■ランニングの効果を最大限に発揮するには

 これまでまったく走ったことがない人でも、コツを押さえて3カ月トレーニングを積めば、フルマラソンを完走できるようになります。
 それに、ランニングは苦しいスポーツではありません。
 というよりも、最大の効果を発揮するためには、「苦しいペースで走ってはいけない」のです。

 私は肥満や生活習慣病の予防に有効な運動の研究を47年間続けており、運動生理学の観点から導かれた「スロージョギング」という走法を提唱しています。
 その名のとおりゆっくり走るスロージョギングは、フルマラソン完走を目指すランナーにとっても、ダイエットをしたい人にとっても最適な「最も体に優しいランニング方法」です。

 まず、ひざや心臓に負担がかかりません。
 走るとひざや脚が痛くなった経験がある人もいるかもしれませんが、走り方のポイントさえ押さえれば、脚への負担が抑えられるのです。
 また、ランニングは心臓に悪いスポーツと思われがちですが、そんなことはありません。
 もちろん速いスピードで走れば、交感神経が過剰に興奮して拍動数が増え、心臓の収縮力が高まって血圧を上昇させます。
 しかし、スロージョギングで提唱する適度なペースを保てば、交感神経を興奮させることがなく、心臓に負担はかからないのです。
 むしろ血圧を下げる作用もあることがわかっています。

■エネルギー消費量はウォーキングの2倍

 脂肪を効率よく燃焼させることができるのも体に優しい点です。
 体が感じるキツさはウォーキングと変わらないのに、エネルギー消費量はなんとウォーキングの2倍。
 ダイエットにはもってこいの運動といえるでしょう。


●(出所)『ランニングする前に読む本』(講談社)

 移動1キロメートル当たりのエネルギー消費量は、時速7キロメートル以上のランニングでも、時速3~6キロメートル程度のスロージョギングでも、体重1キログラムあたり約1キロカロリー。
 驚くことにランニングの場合、速く走っても遅く走っても、消費するエネルギー量はほとんど変わりません。

 一方、時速3~6キロメートルのウォーキングのエネルギー消費量をみると、移動1キロメートル、体重1キログラムあたりおよそ0.5キロカロリー。
 同じスピードで移動するなら、ウォーキングではなくスロージョギングにしたほうが、約2倍もエネルギーを消費できることになります。

 実際にやってみると体感していただけるはずですが、時速7キロメートル以下のゆっくりしたペースであれば、ウォーキングでもスロージョギングでも体が感じるキツさはほとんど変わりません。
 スロージョギングは、苦しくなく、非常に効率よくやせられる運動なのです。

 それでは、スロージョギングの方法を紹介しましょう。
 ポイントは大きく2つあります。
★.1つ目は、「ペース」
 目安となるのは、笑顔を保っていられるかどうか。
 このペースは人によって異なりますが、初心者であれば時速3~5キロメートル程度で、歩くくらいの速度です。
 想像以上に遅いと感じますが、焦ってスピードを上げてはいけません。
 トレーニングを続けていけば、笑顔を保てるスピードはしだいに上がっていきます。

 この笑顔を保てる速度というのは「乳酸がたまらないギリギリのスピード」で、これがフルマラソンを完走するためにも重要です。
 乳酸がたまればたまるほど、体内に貯蔵されている糖がエネルギーとして消費されてしまいます。
 体内にエネルギー源として貯蔵できる糖の量は、
 距離でいえば30キロメートルを走りきれる程度なので、それではフルマラソンは完走できません。

 笑顔を保てるぐらいのペースであれば、乳酸がたまらず、体内にたくさん蓄えられている脂肪をうまくエネルギー源として利用できるので、効率よく長距離を走れるようになるのです。

■「フォアフット着地」で走る

★.2つ目のポイントは、「着地」です。
 何も意識せず走ってみると、かかとから着地している人が多いかもしれません。
 このかかと着地は、スロージョギングではNG。
 「フォアフット着地」で走ることが重要です。

 フォアフットとは、足の指の付け根あたりのこと。
 裸足になってその場でジャンプをしたときに、いちばん先に着地する場所がフォアフットです。
 決して「つま先」ではないという点に注意してください。
 フォアフット着地がきちんとできていないと、走っていてアキレス腱やふくらはぎなどを痛めることがあります。

 かかとの部分が厚底になっているランニングシューズも多いですが、それを履いてフォアフット着地をしようとすると、つま先着地になりやすい。スロージョギングをする際は、底が薄いシューズがお勧めです。

 フォアフット着地の最大の利点は、先に述べたように足が受ける負担が小さいことです。
 米国の人類学者ダニエル・リーバーマンらが2010年に『ネイチャー』誌で発表した研究によると、足が受ける衝撃は、フォアフット着地よりかかと着地のほうが3倍も大きいということがわかっています。
 走る速さはピッチ(1秒の歩数)とストライド(1歩の距離)で決まりますが、かかと着地はストライドを伸ばすために生まれた走法。
 一方、フォアフット着地はピッチを稼ぐ走り方ですが、そのほうが足に負担がかからず故障が少ないと考えています。

 背筋を伸ばして立ち、体の軸を一直線に保ったまま前に傾ける。
 倒れそうになると、自然と足が前に出ますが、それを繰り返していけばフォアフット着地でうまく走れるようになります。
 地面を蹴るのではなく、自然と足が前に出て軽いジャンプを繰り返していくイメージです。
 足の力に頼らずに、地面からの反発力を利用して前に進んでいきます。

 ピッチは、普段走るよりもだいぶ多くなります。
 15秒間で45以上を目安とするといいでしょう。

■非常に理にかなったトレーニング方法だ

 スロージョギングを実践してみると、「本当にこんなラクな運動で痩せられるのか!?」と驚く人も多いですが、これが運動生理学の観点からみても、非常に理にかなったトレーニング方法なのです。

 ちなみに「20分以上運動しないと脂肪が燃えない」ということがよくいわれますが、この説に科学的根拠はまったくないといわれています。
 私たちの体はエネルギー保存の法則に従うはずで、摂取カロリーに対して消費カロリーが多ければ痩せるので、運動の継続時間は関係ありません。

 1分間のスロージョギングと30秒のウォーキングを1セットとし、毎日これを仕事の合間に40セット繰り返したことで、3カ月で7キログラムの減量に成功した人もいます。
 ちょっとした移動や、オフィスの中でもスロージョギングはできてしまうので、忙しくて走る時間が取れない人でも始めやすいのではないでしょうか。

 ダイエット目的で始めても、続けることで自然と筋力もつき、フルマラソンを完走することも可能になります。
 ダイエットで体が軽くなれば、その分、速く走れるようにもなるでしょう。
 いつかフルマラソンを走りたいと思っている方のとっかかりとして、スロージョギングはお勧めのトレーニングです。


●3ヵ月でフルマラソン完走!「スロージョギング」とは?



NICHOGO PRESS  march 2017









サーチナニュース 2017-02-26 22:12
http://news.searchina.net/id/1630048?page=1

一生に一度は参加したい東京マラソン、
日本人は恐ろしいとの声も=中国

 2007年に始まった東京マラソンはワールドマラソンメジャーズにも加入しており、今では世界規模のマラソン大会となった。
  市民参加型でもある東京マラソンには毎回数多くの応募があり、
 2017年の大会では抽選倍率が12.2倍に達したという。

 中国でも近年はジョギングやマラソンを楽しむ人が増えており、東京マラソンは中国でも高い知名度を得ている。
 中国メディアの新浪は23日、東京マラソンは「マラソン愛好家なら一生に一度は参加したい大会」であるなどと伝えている。

 記事は、東京マラソンについて「運営の完璧さは文句のつけようがない」などと伝え、ボランティアの人びとの献身的な運営のサポートを称賛。
 ランナーたちを応援したり、沿道のゴミ拾いを行ったりと、その細分化された仕事内容と徹底した働きぶりから非常によく訓練されていることがわかるとし、外国のランナーたちにとって非常に印象に残るものであり、参加費も惜しくないくらいすばらしいものだと指摘した。

 さらに、東京マラソンではランナーたちの事故を防ぐために救護所の設置のほか、医者がランナーとして走り、走りながらの医療支援活動を行っていると紹介。
 こうした万が一の事故を防ぐための各種取り組みが評価され、
 東京マラソンは「世界でもっとも安全なマラソン大会」の1つ
と評価されていると伝えた。

 マラソン大会は都市のなかで行われるだけに、交通規制や観客の誘導、さらにはランナーたちの安全確保など、運営面で考慮すべき問題は非常に多岐にわたる。
 中国でもマラソン大会は数多く存在するが、やはり運営という点で東京マラソンには敵わないという見方は多く、
 「中国人にはできないことをやってのける点が驚異的」
という意味で、日本人は「恐ろしい民族」であるという表現で東京マラソンを評価する声もある。



サーチナニュース 2016-04-03 10:31
http://news.searchina.net/id/1606412?page=1

東京マラソンで実感「やっぱり日本人は恐ろしい民族だ」=中国

 中国ではしばしば日本人について「恐ろしい民族」であるという表現がなされる。
 恐怖感を感じるという意味よりも、むしろ
 「中国人にはできないことをやってのける点が驚異的」
という意味で使われているようだ。

 中国メディアの伝送門はこのほど、東京都で2016年2月に開催された東京マラソンを例に「日本人はやっぱり恐ろしい民族である」と主張する記事を掲載。
 東京マラソンには3万6000人を超えるランナーが参加したにもかかわらず、現場にはまったく「乱雑さはなく、非常にスムーズな運営がなされた」として、中国国内のマラソン大会との違いに驚きを隠せない様子だ。

 記事はまず、中国国内で行われるマラソン大会はあまりの混乱ぶりに、「紳士淑女たちすら怒鳴り声をあげる」と紹介し、日本のマラソン大会に比べれば、中国のマラソン大会の運営ぶりは単なる「村の運動会レベル」であると主張。
 東京マラソンに参加して始めて、中国国内のマラソン大会が世界レベルと「いかに差があるかが分かる」と論じた。

 さらに東京は世界的にも人口密度の高い都市であり、東京で大規模なマラソン大会を実施することの難易度は想像もつかないと主張。
 運営スタッフは非常に訓練されており、態度もすばらしいと称賛したほか、荷物の保管所からスタート地点まで参加者が大混雑するような事態も起きないと称賛。
 こうしたイベントを滞りなく運営することは想像以上に難しいものであるが、それを落ち度なく実施していることを高く称賛している。

 また記事は、東京マラソンは非常に多くの人がかかわるイベントであるにもかかわらず、ゴミが少ないことを指摘したうえで、給水所の多さもその理由の1つと指摘。
 マラソンコースの各所に給水所が数多く設置されていることでランナーは余裕を持って給水することができ、結果として給水所が乱雑になることはないと指摘。
 さらにボランティアのスタッフたちが都度ゴミを拾っているため、非常に清潔な大会となっていると紹介した。

 そのほかにも、トイレの多さや東京の人びとの協力度合いやサービスなどを紹介したうえで、東京マラソンでは
 「外国人であろうと日本人であろうと、走る速度にかかわらず、差別のない尊重と中国では考えられない水準のサービスを受けられる」
と伝え、東京マラソンに参加すれば日本人に対して敬意を抱かざるを得ない気持ちになると主張し、
 「これが恐ろしくもあり、敬服もさせられる日本の姿だ」
と論じた。



サーチナニュース 2017-03-03 11:12
http://news.searchina.net/id/1630496?page=1

日本で走りたいんだ!
中国のランナーが日本のマラソン大会に参加したがる理由 

 2月26日に行われた東京マラソンには、中国からも多くのランナーが参加した。
  なかには中国の女性タレントなどの著名人もいたようだ。
 中国のマラソン愛好家にとって東京マラソンの知名度は非常に高く、また、「いつか必ず参加したい」と思えるほど魅力的な大会のようだ。

 中国メディアの今日頭条は2日、東京マラソンには芸能人を含めて約500人のほどの中国人ランナーが参加した模様だと伝えつつ、「中国のマラソン愛好家が日本で行われるマラソン大会に参加したがる理由」について考察する記事を掲載した。

 記事は、日本では東京マラソン以外にも京都マラソンや大阪マラソンなど、世界中のマラソン愛好家が参加する大会があると伝えつつ、世界中のランナーたちは日本のマラソン文化を非常に高く評価していると紹介。
 日本独特の街並みや美しい環境のなかを走るという雰囲気が多くのランナーたちを虜にしているのではないかと考察した。

 また、日本にも数多くのマラソン愛好家やランナーたちがいるため、日本は「走る」という文化がすでに根付いており、更衣室などマラソンを楽しむための施設が整備されているとしたほか、特に東京マラソンでは観衆の応援やサポートもすばらしく、東京マラソンに参加した人びとにとっては「到底忘れられない大会」になるのだと紹介した。

 中国では近年、健康志向の人が増えており、マラソンやランニングを趣味とする人も増加中だ。
 だが、都市部を中心に大気汚染が深刻化しているため、街中を走ると逆に健康を害す可能性が高い。
 澄んだ空気のもと清潔な街中を気持ちよく走ることができるということも、「中国のマラソン愛好家が日本で行われるマラソン大会に参加したがる理由」なのかも知れない。





【 南のおーきな島・小粒な大陸 】


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2017年2月22日水曜日

15km:1時間40分50秒 ラスト3kmで足が使えた

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 曇天模様、風強し、といったところか。
 南風なので、ラストの3キロほどが向かい風になり、ここがつらいところだろう。
 目標はキロ7分を切って、1時間45分を切ること。
 できれば1時間43分では知りたいと思う。
 まあ、それは高望みかもしれない。
 
 はじめの5kmのうちの4kmは向かい風。
 ラストを考えると、5kmまでと10kmまでの各スプリットで1分ずつ計2分の貯金をしたいと思っている。
 1分の貯金だと5kmを34分で走ることになる。
 5kmは「33:34」なので1分半の貯金をつくる。
 出だしがやたらいい。
 足はほとんど疲れを感じていない。
 
 10kmまでは追い風。
 といっても空気は止まって感じる。
 日射しがないので、空気が止まっていても非常に楽である。
 「1時間06分56秒」ということは5kmを「33:22」でいく。
 3分近い貯金となる。
 1時間45分では間違いなくゴールできる。
 とするとタイムはいかほどになる。
 ラスト5kmをキロ7分で行っても、1時間42分になる。

 北の折り返しを回ってラスト3.2kmは向かい風になる。
 ラスト3kmからスピードアップをかける。
 向かい風に負けないようにである。
 この距離からのスピードアップは通常は途中でダウンする。
 スピードアップとは「足を使う」ということで、使える足が残っていることが前提である。
 通常、3kmも継続的には足は使えない。
 普通はラスト1kmの潰れてもいいからという遮二無二走るときのみである。
 3kmのロングデイスタンスでは足がもたない。
 ところが今日はそれが信じられないことにもった。
 足に疲れが感じられない。
 体も切れている。
 走れる季節に、体調に入っているということか。
 ところが、ラスト1kmを切ったあたりから右の股関節に痛みが出始めた。
 おそらく、ここまで2km以上を風に向かって足を使ってきたツケがきたのであろう。
 でも足を止めるほどにまでにはいっていない。
 なんとかそのままの状態でフィニッシュした。
 「1時間40分50秒」。
 この5kmを「33:54」と向かい風の中34分を切っている。
 
 走り終わったあとも、これまでほどのダメージはない。
 足も体にも余裕がある。
 トータルではキロ6分43秒である。
 「100分走」にあと50秒である。
 100分走というのはひとつの目安であり、キロ6分40秒になる。
 これに限りなく近かったということである。
 今日は非常に満足の日である。

 次の目標は6分30秒となり、これだと「1時間37分30秒」になる。
 前回は左膝に、今回は右股関節にと痛みが出ているのは、体が速さに対応してきているということだろう。

 15km 1時間40分50秒 キロ6分43秒】
5km    33:34     33:34
10km   33:22   1:06:56
15km   33:54   1:40:50

【前回 15km 1時間47分10秒 キロ7分09秒】
5km    34:40     34:40
10km   35:34   1:10:14
15km   36:56   1:47:10










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2017年2月16日木曜日

15km:1時間47分56秒、完走できるとは思っていなかった!

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南の方から熱波が襲ってきた。
シドニー・メルボルンを抜け、ブリスベン・ゴールドコーストにやってきたのは日曜日と月曜日。
ブリスベンは39度、ゴールドコーストは35度という。
内陸部は45度を超えたところもあるという。
さすが35度となるとすごい。
午後からショッピングセンターへ涼みにいったが、夕方になっても収まらない。
映画館へ行って、映画を見ずに寝ていたという人もいた。
火曜日はそのせいかどうかはわからないが、頭も体もボーっとしていた。
判断ミスも多く、なんと信号無視までしてしまった。
「赤だ!」と思ったときは交差点を通過してしまっていた。
カメラがついていれば、相当の罰金を覚悟しないといけないだろう。

昨日走る予定だったが、とても無理で今日にのばした。
しかし、今日とて万全ではない。
前回、前々回とうまく走れていない。
今日は走れるところまで行って、ダメならやめよう、というつもりである。
曇天模様でときどきお日様が顔をだす程度。
気温もこれまでのなかでは低い方である。
ちなみに熱波は南に去った。
ということは昨日は、ケアンズあたりだろうか。

無理せず走り始める。
体のままに足を動かす。
でも足は重い。
はじめの1キロは「6分45秒」である。
5kmは「34:40」でキロ7分をクリアする。
アスファルト歩道の凸凹は怖い。
足が安定していないので、ひっかかる。
ここで転んでは前回の二の舞いになるので、注意を込めて足を運ぶ。

10km手前できつくなる。
前々回と同じで12kmでリタイヤしようかと考える。
10kmは「1:10:14」でこの間の5kmは「35:34」でキロ7分を超える。
10kmトータルではキロ7分01秒である。
10キロを抜けると体が楽になった。
リタイヤはない、このまま15kmいけそうである。
ただスピードはどんどん落ちてきている。
でも15kmを走れれば、時間など問題ではない。

北の折り返しを回る。
もう、帰るだけ。
リタイヤはない。
前回のような事故が無い限り歩いて行くことはない。
ゆっくりでも走って行かれる。
顔を上げ、はるか向こうのメインビーチあたりの高層ビルを見やる。
14kmを通過したときこの4kmを30分で走っている。
ということはキロ7分30秒である。
5kmスピリットを「37:30」というのはこの状態なら回避できるはずである。
いくらかでもスピードアップする。
どういうわけか左膝に痛みが出てくる。
前回の転倒では右膝を打って、いまもパテックスを貼っている。
左膝は良好のはずだが。
あと1キロである、無理を承知でいくことにする。
この1kmは「6:56」で走りきった。
15kmは「1時間47分10秒」、キロ7分09秒である。

今日は予定外の成果である。
体調があまりよくないということは除いて、気候が走りやすくなってきたということであるとともに、少しづつ体も慣れてきたということだろう。
今日は曇り空であったせいか、ランナー、ウオーカーが実に多かった。
やっとこさそういう季節になってきたということか。

 15km 1時間47分10秒 キロ7分09秒】
5km    34:40     34:40
10km   35:34   1:10:14
15km   36:56   1:47:10

【1月23日 15km 1時間52分**秒】
5km    37:**     37:**
10km   37:**   1:14:**
15km   38:**   1:52:**


左膝を調べてみたら、膝頭と皿の下あたりが紫色になっている。
打ち身になっているのだろう。
傷口がないのでとりたてて気にもとめなかった。
実際に痛みもない。
今回どうも激しい運動をしたのでいたみだしたのだろう。
なを、右膝は押すと痛い。
今しばらくは膏薬のお世話になりそうである。

このところガソリンが高い。
「136」で少し入れ、「131」でまた少し入れた。
今日は「114」である。
一気に満タンにした。
「$28.05」なので50ドル紙幣と5セントコインを出した。
オツリは22ドルのはずである。
ところが30ドルある。
オツリなど気にもせずもらってすぐに店を出たのでチェックをしなかった。
そして何かおかしいと調べてみたら、20ドルと10ドルの紙幣をもらっている。
ということは、トータルで8ドルもらいすぎた勘定になる。
そういうこともあるということである。


〘後日〙
1週間ほどしてガーバメントから手紙がきた。
信号無視の罰金請求かと思ってどきどきしながら開封した。
罰金書類ではなかった。
バンザイ、もう来ることはないだろう。

さてその書類だが、毎年やっている大腸ガン検査がおこなわれますので、というお知らせ。

   さて裏側に多言語で説明がある。
 その数20言語。
 そして、その中に日本語はない。
 ネパール語、ベトナム語、カメール語などなどあるのだが。
日本とはさほどに些細な国なのだろうか。




【 南のおーきな島・小粒な大陸 】


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2017年2月15日水曜日

恐るべきチャイナパワー(2):大学の財政は中国人留学生の学費頼み―

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人民網日本語版配信日時:2017年2月14日(火) 19時40分
http://www.recordchina.co.jp/a163890.html

豪州で中国語話す人が1.6%に
英語に次いで2番目―英メディア

 海外移住に関する情報を提供している英国のサイト「MoveHub」が最近発表した世界各地の第二言語の状況を示すマップによると、オーストラリアでは現在、「中国語普通話(標準中国語)」が英語に次いで2番目によく話されている言語となっている。
 そのため、さまざまな形で学生に中国語学習を奨励する学校が増加している。中国新聞網が伝えた。

 第二言語マップによると、
 中国語が1.6%、以下、
 イタリア語(1.4%)、
 アラビア語(1.3%)、
 ギリシャ語(1.2%)、
 中国広東省の方言である広東語(1.2%)、
 ベトナム語(1.1%)
と続いた。
 その他の言語は計10.4%。

 近年、中華系オーストラリア人が中国語を話しているほかに、中国語が少し分かるネイティブのオーストラリア人も増えている。
 また、オーストラリア各地の学校が次々に中国語の授業を開設するなどして、学生に中国語学習を奨励している。

 例えば、メルボルンの一部の学校ではソーシャルメディアを利用して中国語を学んだり、練習したりできるようにしている。
 メルボルン大学のShanton Chang准教授とSuelette Dreyfus博士は現在、ソーシャルメディアの利用に力を入れており、メルボルン北部郊外の小学5-6年生の学生を対象に中国語のレッスンを展開している。
 Dreyfus博士によると、
 「これはイノベーション性に富んだ取り組み。
 オーストラリアと中国の小学校が初めてソーシャルメディアを利用したP2P(Peer to Peer)式の言語学習を行っている」
という。

(提供/人民網日本語版・編集/KN)



Record china配信日時:2016年10月8日(土) 18時0分
http://www.recordchina.co.jp/a152124.html

豪州の大学に中国人学生の募集減らす動き、
中国市場への過剰な依存を懸念―豪紙

 2016年10月6日、中国紙・参考消息(電子版)によると、豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドは5日、豪州の主要大学が中国人留学生の割合を徐々に減らそうとしていると伝えた。

 オーストラリア国立大学は主要8大学の中で最も中国人学生の割合が多く、2016年に募集した留学生に占める割合は約60%。ある学生新聞が入手した資料では、大学執行部は中国の学生市場に過度に依存することは運営上リスクを抱えることになるとして、2015年から徐々に学生の多様化を図り、中国人学生の募集数を減らしているという。

 資料では、2月に行われた理事会において、副学長が
 「市場低迷による潜在的なリスクを減らす必要がある」
と発言したとされ、多様化戦略として、インドやインドネシア、マレーシア、ベトナム、シンガポールなどからの留学生受け入れが進められた。
 しかし、現状では増えたのはシンガポールとインドの学生だけで、中国人学生の割合は過去5年で42.1%から59.1%に増加している

 2015年の資料では、「本校は依然として中国の国際学生市場に依存している」とされ、多様化戦略によって問題解決が図られるとしつつ、
 「結果が得られるようになるまでにはいましばらくの期間を要する」
と指摘されている。



Record china配信日時:2017年2月15日(水) 16時20分
http://www.recordchina.co.jp/a163931.html

豪州のピザチェーン、
中国人に就労ビザを販売か―豪紙

 2017年2月14日、豪州最大のピザチェーン店のフランチャイズ店が就労ビザを外国人に売っていた疑いが出ている。環球時報が伝えた。

 豪シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が、ビザの売買に関する中国語の録音データを掲載した。
 会話はピザ店に職を求めて問い合わせした中国人留学生と中国人とみられる店側で行われたもので、店の責任者は
 「問い合わせが多い。
 単刀直入に、ビザの担保として10万豪ドル(約870万円)以上支払ってもらう。
 10〜15万豪ドル(約870万〜1300万円)だ」
と言い、事実上ビザを売っていることが明白となっている。

 取材に対し、店の責任者は、ただ求人しただけで、金銭などは要求していないと、疑いを否定。
 しかし、留学生によると、「どうせ親が払ってくれる」などの理由で、フランチャイズ店がビザと引き替えに金銭を要求する事例は少なくないという。
 フランチャイズ店の元店長も、このような事例は多々あると述べた。
 また、週60時間働いても40時間分しか給与を支払わないようなケースもあると話している。

 豪州移民・国境警備省はBBCの取材に、個人情報保護の観点から個別の事案についてはコメントできないとしつつ、ビザに関連する詐欺として調査しており、適切に対処するとしたほか、情報提供も呼び掛けた。



Wedge  2016年10月12日 岡崎研究所
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7916

豪州に存在する中国系移民100万人と14万の留学生

 豪州国立大学名誉教授のポール・ディブが、9月6日付のオーストラリアン紙で、中国マネーと中国人コミュニティーの存在について警告する一文を書いています。
 要旨は次の通りです。

■中国人コミュニティによる深刻な影響

 豪州に対する中国の投資と豪州における大きな中国人コミュニティの存在が中国の影響力に関して深刻な問題を提起している。

 豪州における中国の投資の累積額は英国、米国、日本に遠く及ばない。
 しかし、中国の投資の焦点と速度が安全保障上の懸念を惹起する。
 過去10年、豪州は米国に次いで二番目の中国の投資先であった。
 そして昨年、ほぼその半分が国有企業によるものであった。

 豪州における中国系住民は100万人である。
 その3分の1が中国生まれである
 さらに14万の留学生がいる。
 年配の中国系住民の多くは完全に同化しており、中国に対する批判的な声が封じ込められているわけではないが、多くの中国系住民の間で親中の態度がますます明らかになっており、また中国語のメディアはほぼ全て親中のグループに支配されている。

 中国の投資についての意見は分かれている。
 米国、英国、日本の投資と同じ基準で考えて構わないという意見もあるが、もっと思慮深い提案は、リストに基づき外国の投資を審査することである。
 リストには、道路、鉄道、橋、ガス・パイプライン、空港、港湾および発電、送配電、通信が含まれる。
 機微な安全保障上の問題を含む外国投資審査委員会(FIRB)の勧告は、閣議レベルで検討されるべきである。

 中国と豪州の価値観の大きな違いのゆえに、中国を他の投資家と同じように扱うことは困難であることを明確に理解する必要がある。
 ソ連と同様に自国の国民に残忍を働いた一党支配の国に対し節を曲げることは道徳的に困難であり、状況如何にかかわらず投資のパートナーとすることは困難である。

 この関連で問題となるのが、中国人コミュニティの中国政府寄りの見解である。
 彼らの態度がこれ程までに圧倒的に人民共和国寄りであったことはないと聞く。
 キャンベラの中国大使館が後ろで糸を引き、中国に残している家族に対する報復で脅かしていることに疑いはない。
 特に不快だった事件は、中国人団体連合会が首相と外相に8月6日付で公開書簡を送り、南シナ海の国際仲裁裁判の判断についての豪州政府の態度に深い懸念を表明したことである。
 書簡は
 「我々は豪州市民であることを誇りに思っている…しかし、我々の伝統的祖国にも強い気持ちを抱いている」
と締めくくっている。

 その他、キャンセルはされたが、毛沢東を讃えるコンサートがシドニーとメルボルンで中国系ビジネスによって計画されていた。
 中国ビジネスによる政党への献金が指摘されている。
 人民共和国と共産党にノスタルジアを抱く多くの中国系住民と学生がいることは事実である。
 そうであれば、我々は同化せず外国に忠誠を誓う人間の集団という危険なケースを抱えていることになる。

出 典:Paul Dibb ‘Local allegiance to Beijing brings investment concern’(Australian, September 6, 2016)
http://www.theaustralian.com.au/opinion/local-allegiance-to-beijing-brings-investment-concern/news-story/487f677701a310866bd43a5f91d57d14

 中国マネーと中国系住民を媒介とした中国の影響力が豪州で大きな問題となっているようです。
 こうした論説は好ましいことでしょう。
 中国に経済的に大きく依存する豪州には、中国にどう対応すべきなのかについて迷いがあるのかも知れません。
 毅然とした対応を期待したいと思います。

■政党に献金する中国系団体

 この論説が出た直後、労働党の上院議員サム・ダスティアリが旅費と弁護費用、数千ドルを中国系団体(Top Education Instituteというシドニーの団体)と企業(不動産開発のYuhu Group)につけ回ししていたスキャンダルが発覚して、9月7日、党の幹部ポストを辞任しました。
 この6月、彼は「南シナ海は中国の問題である、この問題について豪州は中立であるべきで中国の決定を尊重すべきである」と労働党の方針にも背馳する発言をしていた由です。
 これは問題の一角に過ぎません。
 Top Education Instituteは自由党、労働党の双方に献金しているといわれます。
 異例なことに駐豪米国大使は「豪州の政治にここまで中国政府が関与していることに正直驚いた」と発言し、米国では外国からの献金は違法だとして、豪州が問題を解決するよう希望を表明しました。

 昨年10月、北部準州政府がダーウィン港の商用港湾施設を中国の企業に99年間リースする契約を結び問題視されたことがありましたが、この4月には酪農大手S.Kidman、8月にはAusgridの中国企業による経営権取得に連邦政府が待ったをかけました。
 中国の投資に安全保障上の観点から慎重に対応しているように見えることは歓迎すべきことです。

 中国マネー以上に厄介なことは中国系住民の忠誠心の問題でしょう。
 論説が描く状況と同種のことですが、2008年、北京オリンピックの聖火リレーがメルボルンで行われた際、チベット問題に抗議する人々を圧倒するために中国大使館の指令に応じて多数の中国系住民と留学生が五星紅旗を掲げて押しかけました。
 こういう事態は異様であり、中国人に特有の現象ではないかと思います。
 不愉快ではありますが、打つ手がないようにも思います。



Record china配信日時:2016年11月1日(火) 18時50分
http://www.recordchina.co.jp/a153949.html

豪州は政府も企業も頭の中は中国のことばかり、
豪メディアが警鐘

 2016年10月31日、中国紙・参考消息(電子版)によると、豪紙ヘラルドサンは28日、
 「豪州は政府も企業も頭の中は中国のことばかりになっている」
との記事を掲載した。

 政府も企業も何とかして中国の歓心を買い、チャイナマネーを呼び込むことに力を注いでおり、何らかの決定を下す際には常に中国を念頭に置いている。
 どの経済フォーラムでも
 「中国はどうだ」
 「中国はそうではない」
と議論され、
 企業は「中国に何をどう売るか」、
 観光業は「中国人客をどう呼び込むか」、
 大学まで中国人学生に頼り、
 不動産開発業も中国のバイヤーに期待をかけている。 

 中国から豪州への投資や企業買収は増加の一途をたどっている。
 2015年には150億豪ドル(約1兆2000億円)もの資金が投じられ、米国に次ぐ規模となっており、豪州国内の農業やエネルギー、医療、商業不動産、通信など、さまざまな分野に及んでいる。

 豪州という籠は中国の卵でいっぱいになっており、それらはふ化を待っている。
 そして、誰もそのリスクに注意を向けようともしていない。



Record china配信日時:2017年6月25日(日) 13時40分
http://www.recordchina.co.jp/b182074-s0-c30.html

豪大学の財政は中国人留学生の学費頼み―豪華字メディア

 2017年6月21日、オーストラリア華字メディアの新快網によると、オーストラリアの大学の財政は中国人留学生の学費にかなりの割合で依存しているとする新しい分析が発表された。環球網が伝えた。

 報道によると、オーストラリア最古の名門大学、シドニー大の経費の6分の1は中国人学生の学費から直接得られている。
 同大は100以上の国から留学生を受け入れていると言われるが、全学生5万9000人の58%(1万2000人)が中国から来ているという。
 中国の学生は、同大の昨年の営業収入22億豪ドル(約1846億円)の16%に相当する3億5400万豪ドル(約297億円)を提供している。
 実際の貢献度はこの数字をはるかに上回るとの情報もある。
 中国からの入学者はより学費の高いコースに偏っているためだ。
 同大のビジネススクールの学生の大多数が中国人であり、MBA課程の学費は6万豪ドル(約503万円)にも上る。

 ニューサウスウェールズ州が今月発表した報告書によると、同州の10大学の昨年の収入の24%が留学生から来ている。
 この割合は2012年は18%であり、同期間中に大学の財源への貢献度が6%低下した連邦政府からの資金提供を補うものとなっている。

 シドニーとニューサウスウェールズ州の研究集約型大学では昨年、留学生が占める割合がそれぞれ対前年比5.1%と3.5%上昇している。
 昨年のシドニー大の1億3700万豪ドル(約114億円)の収入のほとんどが留学生のポケットから来ている。

 シドニー大もニューサウスウェールズ大も中国人留学生の数と彼らが納めている学費について公表することを拒んでいる。
 ニューサウスウェールズ大の広報担当者は
 「オーストラリアの他の大学と同様に、留学生の最大の出身国は中国だ。
 中国は教育の重要性に対する強い文化的意欲を持っている」
とだけ語っている。

 ニューサウスウェールズ大では留学生の3分の2を中国人が占めており、その数はそれに続く9カ国の総和の2倍となっている。
 専門家は中国からの学生が減少すれば大学には「財政災害」が待ち受けていると警告している。



【 南のおーきな島・小粒な大陸 】





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2017年2月8日水曜日

転倒9キロでリタイヤ:

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 出かけていったらスゴイ風。
 やめようかと思ったが出てきたのだからと走り始める。
 はじめの5kmは向かい風4km、追い風1kmである。
 入りの1キロに7分かかる。
 向かい風ではこんなものだろうと思う。
 嵐がきているとかで荒れているようである。
 向かい風なら涼しく感じるはずであるが、空気そのものが生暖かい。
 汗びっしょりでシャツもぐしゃぐしゃである。
 5kmを「34分58秒」である。

 ここから追い風で6キロ半ほど行って、折り返してラストの3キロ程が向かい風になる。
 この3キロでどれだけ行かれるかであろう。
 7分半か、8分か。
 追い風に入って、風が止まる。
 まとわりつくような空気である。
 これはだめだ、前回同様12kmでリタイヤするか、などと考えていたら、見事に転倒した。
 理由は分からない。
 転ぶ場所ではなかったが転んだ。
 9kmほどの地点。
 ストップウオッチは「1時間01分32秒」をさしている。



 2回連続のリタイヤとなる。
 もう少し最低気温が下がらないと、体調が戻らないようにも思える。
 今年は湿度が高く、過ごしにくい。
 昨夜も扇風機をつけて寝た。



【 南のおーきな島・小粒な大陸 】


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2017年2月2日木曜日

リタイヤ 12km:最後はキロ8分に

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● 12kmリタイヤ 1時間24分55秒(キロ7分05秒)
 新しいストップウオッチを使っている

 今年2回目。
 先月1月は1回しか走らなかった。
 今回は顔を上げて走ることを目標にする。
 前回は15kmを走り切ることに専念して、地面ばかり見て走った。
 顔を上げると背筋が伸び、歩幅が広がりスピードが上がる。
 タイムはキロ7分で、15kmを1時間45分とする。
 4時半に起きる。
 まだ暗い。
 日の出は5時15分頃とのこと。
 薄暗い中、5時頃からスタートする。
 この暗さではランナーもウオーカーもまだいない。
 5kmまで順調にいった。
 「32分16秒」でキロ6分半を切っている。
 
 さて中間の5kmに入って、ボロが出る。
 はじめの5kmは追い風だったのでタイムはよかった。
 しかし、この5kmは全コース向かい風になる。
 向かい風になった途端に足が止まった。
 右のシューズのカカトが左のくるぶしに当たる。
 足が上がっていないということである。
 7km半くらいでもうボロボロである。
 フラフラである。
 10kmでやめようかと思う。
 でもそれでは次につながらない。
 13kmは走らないと走ったことにはならない。
 1カ月休んで体が鈍っている。
 これを戻すには13kmは走りたいのだが。

 なんとか10kmを通過する。
 1時間08分46秒、この5kmは36分30秒、つまりキロ7分18秒かかっている。
 もうダメか?
 13kmは走れない。
 12kmを目指す。
 そして、12kmでリタイヤ。
 記録は「1時間24分55秒」、平均ではキロ7分05秒。
 でもこの2kmは16分09秒かかっている、キロ8分05秒で、8分をオーバーしている。

 まずか体を作らないと。
 通常、練習始めの時は意志力でなんとかもっていける。
 体ははじめてのことなので、危険状態を認識できずにスルーしてしまう。
 2回目はそうはいかない。
 体が自動反応するようにガードをかけてくる。
 「.コレ以上ハ危険デス」
である。
 練習とはこの危険ガードレベルを押し広げていくことである。
 次回はおそらく15km走れるだろう。
 体が慣れてくるはずである。
 なを、15km未満の場合は走った距離には加算されない。
 つまり、記録として残さないことになっている。
 なかったことになる。


 「竜馬がゆく」というお酒をもらった。
 2リッターの箱の酒である。



 さてこの字なのであるが。
 「竜馬」という字である。



 印象はというと、こうなる。
 「.デブの竜がヤセ馬に乗っている」
そんな感じに見える。
 「竜」の中央の「田」と尻尾に当たる「ハネ」が大きすぎる。
 重たく感じられるのだ。
 もちろん字としてはこれでいいのだが、コレを支える「馬」に問題がある。
 馬という字の上の部分の2本の横棒線が異様に短いのである。
 その結果、総体的には馬が栄養失調の患った「痩せ馬」に見える。
 そんな貧馬に肥えた竜がドンと乗っているのである。
 そんな気分になる。
 ヤセ馬がかわいそう、と思ってしまう。



【 南のおーきな島・小粒な大陸 】


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