明日は東京マラソンということで、マラソンの走り方といった記事が多くみうけられる。
それまで10回ほど走ったがついに「サブ・フォー」は達成できなかった。
最高記録は「4時間15分台」。
最後の3回は「5時間08分」「5時間08分」「5時間07分」と続き、もはや4時間台で走ることはムリと判断してそこでフルマラソンはやめた。
ハーフに転向して2010年を最後にランニングからも足を洗った。
ここ2年ほど、またハーフを走っているが、昔のようにレースにのめり込んではいない。
というより、レースという目標を見据えながら週1回の健康マラソンを自己流に苦しんでいる、といったところである。
レース前での練習で今週はどれぼど走れるか、どこまでタイムを縮められるかの方が面白い。
走ることによっての身体の状態と対話といった風である。
そのためレース本体は練習の「出がらし」みたいになってしまっている。
レースに最高の力を出し切るといった形にはなっていない。
『
東洋経済オンライン 2017年02月25日 酒井 政人 :スポーツライター
http://toyokeizai.net/articles/-/159771
完走者の3割未満、「サブ4」を達成するコツ
マラソンはきつい練習がいいとは限らない
マラソンシーズン真っ盛り。
本番に向けて、せっせと走っているランナーも多いことだろう。
しかし、なんとなく走っているようだと、なんとなくの結果で終わってしまうもの。
そこで、今回は必ず結果が残せる「マラソントレーニング」を紹介したい。
筆者はトップ選手からマラソン完走を目的とする芸能人まで、さまざまなレベルのランナーを取材してきた。
現在は、「ラブ・ラン・ガールズ」という女性限定のランニングクラブも主宰しており、20代女性4人が初マラソンに臨んだときのことを、2年ほど前のコラムに書いた(「初フル」マラソンをサクッと完走する方法)。
その後も、当時行ったトレーニングを軸にクラブメンバー15人ほどがマラソンに挑戦した。
そして、「確信」したことがある。
それは、しかるべきトレーニングをすれば、マラソンは必ず走れるということだ。
昨年の熊本城マラソンには3人のランナーが参加して、全員が4時間30分切りの自己ベストをマークした(Aさん3時間50分→3時間44分、Bさん4時間23分→4時間18分、Cさん4時間31分→4時間22分)。
スピードを考えると、女性の“サブ4.5”は、男性の“サブ4”と同じだけの価値がある。
そこで今回は、
★.市民ランナーの「中級者」ともいえる4時間を切る“サブ4”
をどう達成すべきなのか? をじっくりと解説したいと思う。
■イーブンペースにだまされるな
雑誌『ランナーズ』の調査によると、フルマラソンの平均タイム(日本人)は
★.男性が4時間35分ほどで、
★.女性が5時間10分ほど
だという。
男性でも4時間を切るのは、そこそこ難しく、マラソン完走者の上位約30%に入るほどの領域なのだ。
ちなみに「キロ5分40秒」ペースで走り切ると、フィニッシュタイムは3時間59分06秒。
めでたく“サブ4”となる計算だが、実際はキロ5分40秒ペースで走ろうとすると、たいてい失敗する。
なぜなら、スタート直後は大混雑でペースが上がらないし、トイレ休憩が必要になる場合もある。
そして、イーブンペースで最後まで走るのはほぼ不可能だからだ。
トップ選手を含めても、フルマラソンでは25キロから徐々にペースダウンするランナーがほとんど。
となると、サブ4を目指すうえで、「キロ5分40秒」というペースで走る練習は意味がない。
サブ4を達成する人は、本番でそんなペースで走っている時間はほとんどないからだ。
算数上のイーブンペースにだまされてはいけない。
では、サブ4を達成するには、どういう「ペース配分」が正解なのか。
ラブ・ラン・ガールズが取り組んできたレーススタイルで、具体的にシミュレーションしてみたい。
スタート直後は大混雑していることもあり、最初の2キロメートル(以下、キロ)はウォーミングアップと割り切ったほうがいい。
ゆっくりと入り、2キロまでに“目標ペース”に上げていく。
2キロの通過は12分くらいだろう。
サブ4の平均スピード(キロ5分40秒)から40秒の「借金」となる。
2~25キロの23キロで「貯金」をするのがクレバーな攻め方だ。
カラダが動いてきて、足取りも軽くなるが、“調子”のピークが20キロ前後に来るようにイメージして走る。
この間は、サブ4の平均スピードを20秒上回る「キロ5分20秒」のペースを刻んでいく。
すると中間点は1時間53分51秒で通過する。
25キロは2時間14分40秒の通過となり、
この地点でサブ4の平均スピードの通過より、7分00秒の「貯金」ができることになる。
25キロ以降は、無理にペースを保つ必要はない。
流れに逆らわず、徐々にペースを落としていく(というか自然と落ちていく)。
目安として、25~30キロはキロ5分40秒まで、
30~35キロはキロ6分00秒まで、
35キロ以降はキロ6分30秒までペースが落ちてもOKだ。
このように走ると30キロまでに8分ほどの「貯金」ができる。
残りは約12キロ。少しずつ貯金を切り崩すことになっても、余裕は十分にある。
なので、がんばる必要はない。
リラックスしてきれいなフォームで確実に走ることを意識しよう。
こんな感じでレースを進めると、おおよそのフィニッシュタイム予測は、3時間56~57分。
途中、トイレ休憩で2分ロスしたとしても、サブ4を十分に達成できる計算だ(※かなり余裕を持った計画なので、5~25キロはキロ5秒ほど落としてもOK)。
これぐらい具体的にシミュレーションすることで、トレーニングも明確になってくる。
■30キロ走は意味がない
走行距離が増えれば、自然と“走力”もアップするし、
「サブ4を目指すには月間200キロ練習で走るのが望ましい」
という意見も聞く。
しかし、アールビーズが発表している「ランナー世論調査2016」によると、月間走行距離は150キロ未満が約64%を占める。
大半のランナーは月間200キロも走ることができないのだ。
ちなみにラブ・ラン・ガールズのメンバーは、普段が月間20~40キロほどで、マラソン前のいちばん走る時期でも月間60~80キロほどしか走らない。
それでも結果を残すことができているのは、先に紹介した「レース運び」を意識したトレーニングを積んでいるからだと思う。
どんなトレーニングをすべきか説明する前に、市民ランナーが「マラソン」を攻略するために覚えておくべきことから伝えたい。
たとえば、「5時間30分切り」が目標だとする。東京マラソンでいえば、スタートを通過するのに、30分を要したとしても、制限時間(7時間)の1時間前にはフィニッシュできるタイムだ。
5時間30分切りの平均ペースはキロ7分50秒になるが、このペースで走るのは難しい。
その最大の理由は「遅すぎる」からだ。
終盤のペースダウンを心配するため、マジメにイーブンペースで臨むと、体力に余裕のある前半で脚が必要以上のダメージを受けてしまう。
ゆっくり走るということは、ブレーキをかけて走ることになるからだ。
太もも前の筋肉に張りが出て、ひざの痛みにつながることもある。
それよりも、気持ちよく走れるスピードで進んだほうが、体へのダメージが少ない。
フルマラソンに臨むとき、多くのランナーは「距離」への対応を不安視している。
そのせいか、マラソン本や雑誌などでは、「30キロ走をやりましょう!」という記事が目立つ。
しかし、筆者は月間走行距離の少ないランナーにとって、30キロ走はあまり意味がないと思っている。
なぜなら、30キロ走をやったところで、「不安」しか残らないからだ。
練習で30キロ走るのはかなりきつい。
それなのにあと約12キロもある。
「これで本番は走れるぞ!」とはならないだろう。
なかには無理をして30キロを走り切り、脚を痛めた状態で本番を迎えてしまう人もいる。
こうなると本末転倒だ。
そもそも数回の40キロ走をこなして、月間1000キロ以上を走る実業団ランナーでも30キロ以降は失速している。
月間で150キロも走らないランナーが終盤までペースを維持するのは無謀だろう。
終盤のペースダウン対策に取り組むよりも、25キロまでに「貯金」をつくる戦略をとったほうが“費用対効果”が高い。
平均ペースでいうとサブ3はキロ4分15秒、サブ3.5はキロ5分切り、サブ4はキロ5分40秒、サブ4.5はキロ6分20秒、サブ5はキロ7分ちょっと。
これらを目標とするランナーにとって、そのスピードはさほど速くないはずだ。
そう考えると、マラソンは「距離」ではなく、「スピード」での優位性を生かしたほうがいい。
走っていて、「気持ちいいな」というペースがある。
心拍数がそれほど上がらずに、それなりのスピードが出ているペースだ。
腰高でストライドもそこそこ伸びている。
そんな心地よいスピードで「距離」と「タイム」を稼ぐ。
それが市民ランナーのマラソン攻略法だ。
■本番をシミュレーションした練習をする
トレーニングも「レース戦略」に沿うかたちで行わないと意味がない。
マラソンは大きくわけて3つの局面に分かれる。
最初はスタートから約2キロまでの「ウォーミングアップ区間」、
2つめは2~25キロまでの「イーブンペース区間」、
最後は25キロ~ゴールまでの「ペースダウン区間」だ。
これをトレーニングでカバーする。
マラソンに出場することが決まれば、徐々に走行距離を増やしていくが、ガッツリ走っていいのはレースの3週間前まで。
残りはコンディショニングに重点を置く。
そして、走り込みの時期にぜひ取り入れてほしいのが、
2日連続で走る「セット練習」
だ。
フルタイムで働いている方でも土日を活用すればできるし、金曜日の夜と土曜日の朝に走るかたちでもいい。
初日に脚を疲労させておいて、その張りが残るなか、
2日目に12キロを走る練習だ。
これはレースの30キロ以降をイメージしている。
初日のランも15~20キロで十分だが、サブ4を狙うならビルドアップ(=ペースを抑えて走り始め、徐々にペースアップしていくトレーニング)をするなど、少し追い込むくらいのスピードで行ってほしい。
ただし、「セット練習」のメインは2日目。
12キロをきれいに走ろう。
想定すべきは、本番の30キロ以降なので、ペースではなくフォームを意識して、確実に走る。
負担の大きな30キロ走を行うよりも、「セット練習」のほうがダメージは少ない。
さらにレース本番を意識できることを考えれば、どちらをやるべきかは明白だ。
できれば、本番3週間前までに「セット練習」を2~3回やっておきたい。
これで「ペースダウン区間」の対策はOKだ。
次はスタートから約2キロまでの「ウォーミングアップ区間」と2~25キロまでの「イーブンペース区間」のトレーニング。
これは「コンディショニング」の時期に行う。
筆者のお勧めはレースの10日前だが、平日になってしまうので、レース2週間前の土日でもいい。
本番前に行う最後のポイント練習となる。
具体的に何を行うかというと、14~16キロのペース走だ。
レース本番と同じように、簡単な準備運動だけで走りだして、徐々にペースを上げていく。
そして、2キロからはキロ5分10秒をキープして走る。
本番への自信をつけるために、レースペースよりも1キロあたり10秒ほど速く走り、「まだまだ走れそう」というくらいで切り上げる。
この刺激を入れておくことで、本番では楽に25キロまで走ることができるはずだ。
「セット練習」と「ペース走」は本番を意識して行うが、人間は一度“刺激”を与えることで、同じような刺激が来ても大丈夫なように、筋肉が勝手にパワーアップしてくれる「超回復」を期待したトレーニングでもある。
あとは本番ではシミュレーションどおりの走りをするだけでいい。
■「戦略」と「準備」が大切
市民ランナーは、「速く走る」のではなく、「走りをコントロールする」ことが、マラソン攻略のカギとなる。
そして、スタートラインに立ったときには、“結果”の9割は決まっている。
マラソンはビジネスと同じで、「戦略」と「準備」が大切なのだ。まだサブ4を達成していない方は、今回紹介したスタイルを試していただきたい。
』
まあ、こんなにうまく走れたら苦労はない。
体が、そして足が動かなくなる。
これは物理的な限界でこれを超えるのは難しい。
マラソンのつらいのは、レースではない。
それに完走するための練習である。
練習することで、距離を克服できる。
それができないときは、まずダメ。
毎週毎週フルマラソンに向けて走り込むというのは、相当な苦痛を伴う。
それが最低でも4カ月は続くのである。
これが一番の苦しさではないだろうか。
『
ロイター 2017年 02月 26日 12:08 JST
http://jp.reuters.com/article/marathon-tokyo-idJPKBN16502H
陸上=東京マラソンでキプサング優勝、世界記録ならず
● 2月26日、東京マラソンでウィルソン・キプサング(ゼッケン1番)が日本国内最高タイムの2時間3分58秒で優勝した(2017年 ロイター/Toru Hanai)
[26日 ロイター] -
東京マラソンが26日に行われ、ウィルソン・キプサング(ケニア)が日本国内最高タイムの2時間3分58秒で優勝した。
前世界記録保持者であるキプサングは世界新記録を狙ったが、デニス・キメット(ケニア)の世界記録、2時間2分57秒には届かなかった。
井上大仁が2時間8分22秒で日本勢トップの8位だった。
』
『
●東京マラソン2017~井上大仁、ロンドン世界選手権へ猛アピールの2時間08分22秒
2017/02/28 に公開
』
『
http://www.dailymotion.com/video/x5e167a_nhk-%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E7%8F%BE%E4%BB%A3-%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%81%A7%E5%86%8D%E3%81%B3%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%B8-%E9%9D%92%E5%AD%A6%E5%A4%A7-%E5%8E%9F%E7%9B%A3%E7%9D%A3%E3%81%AE%E6%8C%91%E6%88%A6-20170306_tv
●NHK クローズアップ現代+ 「マラソンで再び世界へ ~青学大・原監督の挑戦~」 20170306
』
『
東洋経済オンライン 2017年02月26日 田中 宏暁 :福岡大学スポーツ科学部教授
http://toyokeizai.net/articles/-/159819
本当に痩せたいなら「速く」走ってはいけない
フルマラソンを目指す人なら知っておきたい
きょう2月26日は第11回目となる「東京マラソン2017」が東京都内中心部を回るコースで開催される。
これに限らず、全国で開催されているマラソンレースの様子を見て、
「いつかフルマラソンを走ってみたい」
「ダイエットのためにランニングを始めようかな」
と思っている人もいるかもしれない。
だが、本当に実行に移せるかどうかは別問題。
走るのはキツイし、42.195キロメートルという長距離を完走するのは並大抵なことではない。
ランニングを始める前には、誰もが思う。
しかし、それは大きな誤解らしい。
「ヒトは誰でも、フルマラソンくらいの距離を走る能力は持っているんです」。
福岡大学スポーツ科学部教授で『ランニングする前に読む本』の著者、田中宏暁氏がランニングの神髄を明かす。
■ランニングの効果を最大限に発揮するには
これまでまったく走ったことがない人でも、コツを押さえて3カ月トレーニングを積めば、フルマラソンを完走できるようになります。
それに、ランニングは苦しいスポーツではありません。
というよりも、最大の効果を発揮するためには、「苦しいペースで走ってはいけない」のです。
私は肥満や生活習慣病の予防に有効な運動の研究を47年間続けており、運動生理学の観点から導かれた「スロージョギング」という走法を提唱しています。
その名のとおりゆっくり走るスロージョギングは、フルマラソン完走を目指すランナーにとっても、ダイエットをしたい人にとっても最適な「最も体に優しいランニング方法」です。
まず、ひざや心臓に負担がかかりません。
走るとひざや脚が痛くなった経験がある人もいるかもしれませんが、走り方のポイントさえ押さえれば、脚への負担が抑えられるのです。
また、ランニングは心臓に悪いスポーツと思われがちですが、そんなことはありません。
もちろん速いスピードで走れば、交感神経が過剰に興奮して拍動数が増え、心臓の収縮力が高まって血圧を上昇させます。
しかし、スロージョギングで提唱する適度なペースを保てば、交感神経を興奮させることがなく、心臓に負担はかからないのです。
むしろ血圧を下げる作用もあることがわかっています。
■エネルギー消費量はウォーキングの2倍
脂肪を効率よく燃焼させることができるのも体に優しい点です。
体が感じるキツさはウォーキングと変わらないのに、エネルギー消費量はなんとウォーキングの2倍。
ダイエットにはもってこいの運動といえるでしょう。
●(出所)『ランニングする前に読む本』(講談社)
移動1キロメートル当たりのエネルギー消費量は、時速7キロメートル以上のランニングでも、時速3~6キロメートル程度のスロージョギングでも、体重1キログラムあたり約1キロカロリー。
驚くことにランニングの場合、速く走っても遅く走っても、消費するエネルギー量はほとんど変わりません。
一方、時速3~6キロメートルのウォーキングのエネルギー消費量をみると、移動1キロメートル、体重1キログラムあたりおよそ0.5キロカロリー。
同じスピードで移動するなら、ウォーキングではなくスロージョギングにしたほうが、約2倍もエネルギーを消費できることになります。
実際にやってみると体感していただけるはずですが、時速7キロメートル以下のゆっくりしたペースであれば、ウォーキングでもスロージョギングでも体が感じるキツさはほとんど変わりません。
スロージョギングは、苦しくなく、非常に効率よくやせられる運動なのです。
それでは、スロージョギングの方法を紹介しましょう。
ポイントは大きく2つあります。
★.1つ目は、「ペース」
目安となるのは、笑顔を保っていられるかどうか。
このペースは人によって異なりますが、初心者であれば時速3~5キロメートル程度で、歩くくらいの速度です。
想像以上に遅いと感じますが、焦ってスピードを上げてはいけません。
トレーニングを続けていけば、笑顔を保てるスピードはしだいに上がっていきます。
この笑顔を保てる速度というのは「乳酸がたまらないギリギリのスピード」で、これがフルマラソンを完走するためにも重要です。
乳酸がたまればたまるほど、体内に貯蔵されている糖がエネルギーとして消費されてしまいます。
体内にエネルギー源として貯蔵できる糖の量は、
距離でいえば30キロメートルを走りきれる程度なので、それではフルマラソンは完走できません。
笑顔を保てるぐらいのペースであれば、乳酸がたまらず、体内にたくさん蓄えられている脂肪をうまくエネルギー源として利用できるので、効率よく長距離を走れるようになるのです。
■「フォアフット着地」で走る
★.2つ目のポイントは、「着地」です。
何も意識せず走ってみると、かかとから着地している人が多いかもしれません。
このかかと着地は、スロージョギングではNG。
「フォアフット着地」で走ることが重要です。
フォアフットとは、足の指の付け根あたりのこと。
裸足になってその場でジャンプをしたときに、いちばん先に着地する場所がフォアフットです。
決して「つま先」ではないという点に注意してください。
フォアフット着地がきちんとできていないと、走っていてアキレス腱やふくらはぎなどを痛めることがあります。
かかとの部分が厚底になっているランニングシューズも多いですが、それを履いてフォアフット着地をしようとすると、つま先着地になりやすい。スロージョギングをする際は、底が薄いシューズがお勧めです。
フォアフット着地の最大の利点は、先に述べたように足が受ける負担が小さいことです。
米国の人類学者ダニエル・リーバーマンらが2010年に『ネイチャー』誌で発表した研究によると、足が受ける衝撃は、フォアフット着地よりかかと着地のほうが3倍も大きいということがわかっています。
走る速さはピッチ(1秒の歩数)とストライド(1歩の距離)で決まりますが、かかと着地はストライドを伸ばすために生まれた走法。
一方、フォアフット着地はピッチを稼ぐ走り方ですが、そのほうが足に負担がかからず故障が少ないと考えています。
背筋を伸ばして立ち、体の軸を一直線に保ったまま前に傾ける。
倒れそうになると、自然と足が前に出ますが、それを繰り返していけばフォアフット着地でうまく走れるようになります。
地面を蹴るのではなく、自然と足が前に出て軽いジャンプを繰り返していくイメージです。
足の力に頼らずに、地面からの反発力を利用して前に進んでいきます。
ピッチは、普段走るよりもだいぶ多くなります。
15秒間で45以上を目安とするといいでしょう。
■非常に理にかなったトレーニング方法だ
スロージョギングを実践してみると、「本当にこんなラクな運動で痩せられるのか!?」と驚く人も多いですが、これが運動生理学の観点からみても、非常に理にかなったトレーニング方法なのです。
ちなみに「20分以上運動しないと脂肪が燃えない」ということがよくいわれますが、この説に科学的根拠はまったくないといわれています。
私たちの体はエネルギー保存の法則に従うはずで、摂取カロリーに対して消費カロリーが多ければ痩せるので、運動の継続時間は関係ありません。
1分間のスロージョギングと30秒のウォーキングを1セットとし、毎日これを仕事の合間に40セット繰り返したことで、3カ月で7キログラムの減量に成功した人もいます。
ちょっとした移動や、オフィスの中でもスロージョギングはできてしまうので、忙しくて走る時間が取れない人でも始めやすいのではないでしょうか。
ダイエット目的で始めても、続けることで自然と筋力もつき、フルマラソンを完走することも可能になります。
ダイエットで体が軽くなれば、その分、速く走れるようにもなるでしょう。
いつかフルマラソンを走りたいと思っている方のとっかかりとして、スロージョギングはお勧めのトレーニングです。
●3ヵ月でフルマラソン完走!「スロージョギング」とは?
』
『
NICHOGO PRESS march 2017
』
『
サーチナニュース 2017-02-26 22:12
http://news.searchina.net/id/1630048?page=1
一生に一度は参加したい東京マラソン、
日本人は恐ろしいとの声も=中国
2007年に始まった東京マラソンはワールドマラソンメジャーズにも加入しており、今では世界規模のマラソン大会となった。
市民参加型でもある東京マラソンには毎回数多くの応募があり、
2017年の大会では抽選倍率が12.2倍に達したという。
中国でも近年はジョギングやマラソンを楽しむ人が増えており、東京マラソンは中国でも高い知名度を得ている。
中国メディアの新浪は23日、東京マラソンは「マラソン愛好家なら一生に一度は参加したい大会」であるなどと伝えている。
記事は、東京マラソンについて「運営の完璧さは文句のつけようがない」などと伝え、ボランティアの人びとの献身的な運営のサポートを称賛。
ランナーたちを応援したり、沿道のゴミ拾いを行ったりと、その細分化された仕事内容と徹底した働きぶりから非常によく訓練されていることがわかるとし、外国のランナーたちにとって非常に印象に残るものであり、参加費も惜しくないくらいすばらしいものだと指摘した。
さらに、東京マラソンではランナーたちの事故を防ぐために救護所の設置のほか、医者がランナーとして走り、走りながらの医療支援活動を行っていると紹介。
こうした万が一の事故を防ぐための各種取り組みが評価され、
東京マラソンは「世界でもっとも安全なマラソン大会」の1つ
と評価されていると伝えた。
マラソン大会は都市のなかで行われるだけに、交通規制や観客の誘導、さらにはランナーたちの安全確保など、運営面で考慮すべき問題は非常に多岐にわたる。
中国でもマラソン大会は数多く存在するが、やはり運営という点で東京マラソンには敵わないという見方は多く、
「中国人にはできないことをやってのける点が驚異的」
という意味で、日本人は「恐ろしい民族」であるという表現で東京マラソンを評価する声もある。
』
『
サーチナニュース 2016-04-03 10:31
http://news.searchina.net/id/1606412?page=1
東京マラソンで実感「やっぱり日本人は恐ろしい民族だ」=中国
中国ではしばしば日本人について「恐ろしい民族」であるという表現がなされる。
恐怖感を感じるという意味よりも、むしろ
「中国人にはできないことをやってのける点が驚異的」
という意味で使われているようだ。
中国メディアの伝送門はこのほど、東京都で2016年2月に開催された東京マラソンを例に「日本人はやっぱり恐ろしい民族である」と主張する記事を掲載。
東京マラソンには3万6000人を超えるランナーが参加したにもかかわらず、現場にはまったく「乱雑さはなく、非常にスムーズな運営がなされた」として、中国国内のマラソン大会との違いに驚きを隠せない様子だ。
記事はまず、中国国内で行われるマラソン大会はあまりの混乱ぶりに、「紳士淑女たちすら怒鳴り声をあげる」と紹介し、日本のマラソン大会に比べれば、中国のマラソン大会の運営ぶりは単なる「村の運動会レベル」であると主張。
東京マラソンに参加して始めて、中国国内のマラソン大会が世界レベルと「いかに差があるかが分かる」と論じた。
さらに東京は世界的にも人口密度の高い都市であり、東京で大規模なマラソン大会を実施することの難易度は想像もつかないと主張。
運営スタッフは非常に訓練されており、態度もすばらしいと称賛したほか、荷物の保管所からスタート地点まで参加者が大混雑するような事態も起きないと称賛。
こうしたイベントを滞りなく運営することは想像以上に難しいものであるが、それを落ち度なく実施していることを高く称賛している。
また記事は、東京マラソンは非常に多くの人がかかわるイベントであるにもかかわらず、ゴミが少ないことを指摘したうえで、給水所の多さもその理由の1つと指摘。
マラソンコースの各所に給水所が数多く設置されていることでランナーは余裕を持って給水することができ、結果として給水所が乱雑になることはないと指摘。
さらにボランティアのスタッフたちが都度ゴミを拾っているため、非常に清潔な大会となっていると紹介した。
そのほかにも、トイレの多さや東京の人びとの協力度合いやサービスなどを紹介したうえで、東京マラソンでは
「外国人であろうと日本人であろうと、走る速度にかかわらず、差別のない尊重と中国では考えられない水準のサービスを受けられる」
と伝え、東京マラソンに参加すれば日本人に対して敬意を抱かざるを得ない気持ちになると主張し、
「これが恐ろしくもあり、敬服もさせられる日本の姿だ」
と論じた。
』
『
サーチナニュース 2017-03-03 11:12
http://news.searchina.net/id/1630496?page=1
日本で走りたいんだ!
中国のランナーが日本のマラソン大会に参加したがる理由
2月26日に行われた東京マラソンには、中国からも多くのランナーが参加した。
なかには中国の女性タレントなどの著名人もいたようだ。
中国のマラソン愛好家にとって東京マラソンの知名度は非常に高く、また、「いつか必ず参加したい」と思えるほど魅力的な大会のようだ。
中国メディアの今日頭条は2日、東京マラソンには芸能人を含めて約500人のほどの中国人ランナーが参加した模様だと伝えつつ、「中国のマラソン愛好家が日本で行われるマラソン大会に参加したがる理由」について考察する記事を掲載した。
記事は、日本では東京マラソン以外にも京都マラソンや大阪マラソンなど、世界中のマラソン愛好家が参加する大会があると伝えつつ、世界中のランナーたちは日本のマラソン文化を非常に高く評価していると紹介。
日本独特の街並みや美しい環境のなかを走るという雰囲気が多くのランナーたちを虜にしているのではないかと考察した。
また、日本にも数多くのマラソン愛好家やランナーたちがいるため、日本は「走る」という文化がすでに根付いており、更衣室などマラソンを楽しむための施設が整備されているとしたほか、特に東京マラソンでは観衆の応援やサポートもすばらしく、東京マラソンに参加した人びとにとっては「到底忘れられない大会」になるのだと紹介した。
中国では近年、健康志向の人が増えており、マラソンやランニングを趣味とする人も増加中だ。
だが、都市部を中心に大気汚染が深刻化しているため、街中を走ると逆に健康を害す可能性が高い。
澄んだ空気のもと清潔な街中を気持ちよく走ることができるということも、「中国のマラソン愛好家が日本で行われるマラソン大会に参加したがる理由」なのかも知れない。
』
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