日の出がどんどん早くなってきている。
いまは5時に起きて、5時半ころスタートということになっているが、ちょっと前までは起きた時窓の外をのぞくと暗かった。
しかし、いまは明るくけばけばしい。
スタートするころは陽は十分に上っており、ギラギラと照りつける。
光はそうだが、肌を刺すような熱はまだない。
気温も低いし、走るにはまだ十分に条件はいい。
地面が熱を持つようになると、わずかな陽の光だけでも気温は上昇し、皮膚は悲鳴をあげるようになり、走り終わると腕にはざらざらと塩の粉が吹き出ている。
そんな季節はもうそこまできているように思う。
準備体操を終えてさてスタートと思ったが、何かおかしい。
すぐに分かった。
靴がランニングシューズではないのである。
普段に履いているスニーカーである。
家を出るとき気なしに履いてきてしまったのである。
どうする?
履き替えに帰るか、いや、このシューズで走ることにする。
実をいうと以前に1度だけだが同じことを経験している。
「アレ!」と思ったらスニーカーであったという経験である。
帰るのもめんどくさいし、まあ、走れるところまで走ってみようとスニーカーでランニングを実行したことがあるのである。
どのくらい走ったかは記憶にない。
しかし、大きな支障もなく走れたことは記憶している。
● ランニングシューズを忘れてスニーカーで走った
よって今日は2度目になる。
ゆるゆるのヒモをしっかり締めなおす。
スタートする。
少々足の感触は違うが、慣れれば問題ないだろう。
大きく異なるところは、スニーカーはクッションが固いということである。
ランニングシューズは地面からの反力をうまく吸収してくれる。
スニーカーはそれが弱く結果として足に響く。
といっても、これもニューバランスの製品で足にやさしいし、疲れも少ないし、まして走っていて靴づれを起こすような心配はない。
まずは少し弱めに入って、様子をみながら上げていく。
底が固いせいか「走ってる!」という感覚がある。
「おーおー走ってるぞ!」「足がかろやかに動いているぞ!」といった感じである。
とはいっても、スピードはあまり上がっていないのである。
つまり感じとして、走っているという実感があるのである。
3\kmの半ばころから、このままいくと5kmで30分は切れないかもしれないと思うようになる。
足が少し重いのである。
シューズの違いからくる疲れなのであろう。
意図的にスピードアップをかける。
行かれるとこまで行く、ということに決めるしかない。
底が固い、反力があるというのは足に負荷がかかるが、短い距離なら心理的に地面との直接対話ができる、そんな感じになる。
10kmほどでもそれほどのこともない。
キロ3分台のアスリートならいざ知らず、6分を目標にする老体にはその程度のことであろうと思う。
しかし、10kmを超えると影響が出てくるだろうことはわかる。
前回より30秒ほど遅れで5kmを通過する。
貯金は17秒である。
このままいって10kmでそこそこの預金をつくれれば、今日もキロ6分=1時間30分で行かれるかもしれない、と思う。
スニーカーによるダウンを30秒とすると、50秒くらいの預金(10kmを59分10秒で)がほしい。
10km通過の預金は20秒ほど。
この預金だとランニングシューズならキロ6分でぎりぎりいくかもしれない、というところになる。
スニーカーでは無理。
ということは目標は1時間30分30秒になる。
ラスト5kmでガタンと落ちても30分台ではまとめきれるだろうと思う。
15kmのゴールは「1時間30分29秒」でぎりぎりであった。
終盤の5kmは30分50秒かかっている。
もし仮にランニングシューズだったら、キロ6分でいけただろうか?
おそらく行けたと思う。
【 15km 1時間30分29秒 キロ6分02秒】
5km 29:43 29:43
10km 29:56 59:39
15km 30:50 1:30:29
5km 29:12 29:12
10km 29:42 58:54
15km 30:19 1:29:13
【補】
夜になって右膝に痛みが出た。
明らかにスニーカーによってかかった負荷によるものである。
サポーターをつけて少し安定させた。
ときどき痛みが襲ってきて寝たり起きたりになる。
しかし、そのうち眠りに落ちた。
朝、目が覚めると痛みは消えていた。
これで終わったかなと思ったが、そうはいかなかった。
夕方になると右膝の上10cmくらいの右側部処にビリビリと痛みが走るようになった。
これまでとは異なったところの筋肉あるいは神経がスニーカーでの走りで揺さぶられたのであろう。
ここは膏薬が貼れるので抑え込めるとおもうのだが。
【 南のおーきな島・小粒な大陸 】
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