2016年10月28日金曜日

クイーンズランド交響楽団:Queensland Symphony Orchestra

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● クイーンズランド・シンフォニー・オーケストラ


●チケット


 前回はゴールドコースト市民オーケストラを聴きにいった。
 今日はプロのオーケストラである。
 前に述べたが私は音楽は素人である。
 好きなのはアニメの主題歌くらいなものである。

 クイーンズランド交響楽団:Queensland Symphony Orchestra はWikipediaではこう出てくる。


クイーンズランド交響楽団(Queensland Symphony Orchestra)は、オーストラリアのオーケストラ[1][2]。
1947年に45人編成で創立。
1970年代に71人に団員が増員。
2001年にクイーンズランド・フィルハーモニー管弦楽団と合併して、一時的にクイーンズランド管弦楽団を名乗るも、2010年に元の名称に戻った。

歴代の首席指揮者[編集]
ジョン・ファーンズワース・ホール (1947年 - 1954年)
ルドルフ・ペカーレク (1954年 - 1967年)
スタンフォード・ロビンソン (1968年 - 1969年)
エズラ・ラクリン (1970年 - 1972年)
パトリック・トーマス (1973年 - 1977年)
ヴァンコ・チャブダルスキ (1978年 - 1982年)
ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト (1983年 - 1990年)
ムハイ・タン(1991年 - 2001年)
マイケル・クリスティ(2001年 - 2004年)
ヨハネス・フリッチュ(2001年 - 2004年)
アロンドラ・デ・ラ・パーラ(2017年 - )

 ということは現在は常任指揮者はいないということになる。
 その都度、指揮者を招聘してコンサートをやっていることになる。
持ち曲は下記の通り。

クイーンズランド交響楽団 - Queensland Symphony Orchestra
http://ml.naxos.jp/artist/45379


 パンフレットがない。
 通常は入場時に演奏曲目などがリストされたパンフレットが配られる。
 当たり前のことであるのだが、これがない。
 先のゴールドコースト市民楽団ですらあったのに、プロの交響楽団であるのにそれがない。
 観客に対するサービスがなっていないということになるのだが。
 常任指揮者がいないのでマネージメントがうまくいっていないということでもあるまいに。
 「聞かせてやるぞ、がまんしろ!」
というわけでもないだろう。
 でも、2階ギャラリー席まで満杯である。
 ちなみにこのゴールドコースト・アートセンターの客席はとんでもないつくりになっている。
 通路は壁際にあるだけで、右の壁際からニだりの壁際までアーチ型に客席は連なっている。
 数えてはいないが数十席はあるだろう。
 よって真ん中に座った人は悲劇になる。
 席を外そうとしたら「ごめんなさい、ごめんさい」と言いながら、左右どちらかに20席以上の人に謝り続けながら動かないといけない。




 常識を欠いた、というか超越したスタイルである。
 観客への配慮というものがない。
 真ん中に通路をつけるくらいの工事ならすぐにできるであろうに。
 「お客様は神様である」
というのにはほど遠い。
 いわく 「お客様はドレイである」
 座った席は上の舞台に向いて左側の壁際から3番目の席で、場所的には上の写真では3つある一番左の出入口のそばになる。
 1階席はそこしか残っていなかったのである。
 でも、どういうわけか前の列の2席が空席で頭が邪魔にならずに鑑賞できる幸運にありついた。
 更には左側の2席も空席でその向こうはもう通路である。
 まったく楽にして良の場所となった。
 出入口に立って観客席を撮ったのが下記の動画になる。




ここからみる舞台はこんな感じになる。
  演奏中はカメラ禁止なのでこれは音合せの時である。



 撮影はできないので、youtubeからこのオーケストラの宣伝フィルムを検索してみた。
 何本か載せてみる。


●Queensland Symphony Orchestra Season 2016 is here.


●Queensland Symphony Orchestra | A great Australian orchestra


●Queensland Symphony Orchestra have launched their Season 2017 at QPAC

 1947年設立なので来年70周年を迎えることになっている。
 来年はきっと盛大に行われるのであろう。
 チャンスがあったら見に行きたいと思うのだが。


●Queensland Symphony Orchestra Plays The Firebird
2016/09/11 に公開

 やっぱりプロのオーケストラは違う。
 市民楽団の演奏は聴いてて疲れてしまうが、プロは心を安穏にしていられる。
 それがアマチアとの違いなのだろう。
 年に1度くらいはこういう演奏を聴きたいものだと思う。
 内容はまったくわからないのだが。

 前半が終了する。
 開演は夜の7時半だが、アートセンターの前はコーヒーショップがあり、バンド演奏も入っていた。
 金曜日の夜なので人出があるのだろう。
 アートセンターには催し物をする大ホールの他に常設の映画館もあって、これが集客しているのである。


休憩を挟んで後半が始まる。
 プログラムがないので正確なことは分からないが、どうも後半は2部に分かれていたようだ。
 前半とおなじような演奏が終って、
 メンバーが総立ちしてコンサート「終了」?
と、誰もが思った。
 ところが違った。
 違い過ぎた。
 後半の後半へ入った。
 気持ちのいい曲が流れる。
 どうもデイズニーのアニメの曲ではないだろうか、と思って聴いていた。
 音楽を聞くときは、その音から連奏される風景や映像をイメージすることにしている。
 そこで出てきたのがデイズニーのアニメの、そう妖精などが戯れる風景なのである。
 この心地良い曲が終わると、この演奏会も終了なのだな、とうつらうつら思っていた。
 スーと音が止まる。
 「あ、終わりかな?」
 そしてドドーンと破裂する。
 クラシックに入ったぞ!
という私なりの感じである。
 ここから延々と音の爆発が始まるのである。
 「これが音楽だ!」
 「これがオーケストラだ!」
 「聴け、聴け!!」
の嵐である。
 ここまで聴いていた演奏はなんだったのか、と疑問になるほどの音の流れである。
 身を任すしかない。
 終わらない、のである。
 これまでとは比較にならない長い音のマジックである。
 聴く方は唖然として身をのりだしてしまう。
 思考が翻弄されてしまう。
 「考えるな、音に乗れ」
である。
 音が背中をどんどん押す。
 何処へ導いていくのか。
 スゴイ!
 これが、プロの演奏。
 ちなみに本物のオーケストラを生身で経験したのは今日がはじめてである。
 これは麻薬になりそうである。
 ナガーイ、ながーい演奏がおわった。
 ふー。
 これまで、お義理に格好だけの音が出ない拍手をしていたのだが、この時はダンダンと手をぶっ叩いた。
 聴く方も真剣だが、演奏するほうは更に命を縮めてしまうのではないかと思う。
 もうダメ動けない、といったところまで持っていっているのではないだろうか。
 この長い一曲を聴いただけでもこのコンサートに出てきた価値はある。
 やはり、プロはプロだ。
 心をわし掴みにする。

 なを、指揮者だがヨハネス・フリッチュでないことだけはわかっている。
 調べているのだが、見つからない。
 小柄でアラブ系かなとも思ったりもしたのだが。



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