2016年8月7日日曜日

2016 ゴールドコースト マルチカルチュラル フェステイバル: マルチカルチャルとは「多文化」ではなく「他文化」なのである

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いつもはバンドールの市役所の前庭で行われるのだが、今回はブロードウオーター・パークランドである。
 ここは健康マラソンに使っている遊歩道がある。
 ゴールドコースト・ブリッジからパークランドの終わりになるキャラバンパークの信号まで2.5km、の遊歩道があり往復だと5kmになる。 
 その他、ゴールドコーストブリッジからパークランドの入り口までちょうど1kmの歩道があり、これを往復すると2kmで、合わせて健康マラソンではこのパークランドの中を「7km」走ることになる。
 そんなことで、ここは肌に馴染んだところである。

 そこでこれも馴染みのフェステイバルが行われるとなると、いかざなるまい、ということになる。
 市役所前庭よりここのほうがはるかに場所がいい。
 市役所前庭はそれ以外になにもないところで、10時から4時までだと飽きてきて、午前中行ったときは昼ごろ帰ってきて午後はパスしてしまう。
 パークランドは前が内海で景色もよく、後ろはオーストラリアフェアーで時間をつぶすにことかかない。


9時半頃に出かけていった。
 始まりは10時で、終わりは予定では4時であるが、通常ステージが遅れるので4時半ころになる。


● 会場マップ


● 開会前の会場

 ステージは3つあり、メイン、ワークショップ、それにミュージックカフェである。
 メイン会場の出し物に注目する。



● プログラム




● パンフレット(内容は上記と同じ)


●初めはいつもアボリジニのプログラム



●そして和太鼓「絆」


●和太鼓「絆」-2


● ゴールドコースト・よさこい チーム 

  ゴールドコーストの子ども太鼓チームは「翔」という。
 6年前に出来たとのことである。


● 子ども太鼓「翔」-1


● 子ども太鼓「翔」-2

● 子ども太鼓「翔」-3

 最後は琴。
太鼓やよさこい音頭のようは派手さはない。
 よって若い人には「面白くない」とあまり人気がないようだ。


● 琴 「なごみ」


 メインステージで行われた演技のうち、動画に収めたものをいくつかを挙げてみる。




●いろいろな演舞


●韓国ダンス 

 マルチカルチャルとは「多文化」と訳されている。
 なら、このフェステイバルに多文化が反映されていてもいいのだが、そんなことはまったくない。
 欧米文化は個人的参加を除いては組織的にはまったくない。
 「多文化」とはここでは「主文化」の下位に連なる「多くの文化」という意味である。
 主文化とはキリスト教文化であり、他の多くの文化は「従文化・多文化」にくくられる。
 「多文化」ではなく「他文化」なのである。
 中国は中華思想の国であるから自らを中核文化と位置づけるため多文化を拒否する。
 ヒンズー文化のインドもその傾向が強い。
 よってこのフェステイバルに顔を出しているのは、日本、韓国、フィリッピン、インドネシアそして太平洋地域のミクロネシアやハワイなどである。
 となれば必然的に日本が飛び抜けてしまい、
 メインステージの出し物では日本モノが多く
なってしまう。
 この国にとって、アジア・太平洋系文化は他文化
ということになる。
 「マルチカルチャル」というより、「日本文化+周辺文化」という様相を呈してしまう。
 日本はフェステイバル盛り上げようとするシテイ・カウンシルの要請があれば、あれもこれもと素直に受けてしまうため「ジャパン・ショー」みたいになる。
 日本人にとってはお祭り気分で笑顔になれるが、
 それ以外の国はjapanの「添え物」
となり渋面だろう。

 まあそういう固いことは考えずに、一日楽しめればそれでよし、といったところで妥協したほうがいいだろう。
 


【 南のおーきな島・小粒な大陸 】


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