2016年8月31日水曜日

華麗なるリベンジ 15km走:1時間29分06秒 「米だけの酒」の話

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● このお酒おいしい

今日は8月31日、冬の終わり日である。
明日から暦的には春である。
前回は全くみっともないタイムで走ってしまったので、今日はそのリベンジである。
冬が終わるとなかなかキロ6分は切れなくなる。
今日は最後の6分日になるかもしれない。

キロ6分=1時間30分で走るには、まず初めの5kmを30分で走らないといけない。
それによって体にスピード感を慣れさすことが必要になる。
入りの1kmは6分11秒、これならいい。
息も上がっていない。
天候は気温は低く、微風、曇り空、前回とは大きく違う。
これなら行けそうである。
2キロで12分、これでキロ6分となる。
なるべき気張って、5kmを29分45秒で通過する。
予定より15秒速い。
額にうっすらの汗であるが、まったく気にならないほどである。
日射しは雲に隠れている。
条件は最高である。
これを次の5kmまで保持できるかである。

スピードは緩めない。
速さに身体と足を覚えこませるためである。
でも、終盤の5kmで大失速する可能性もある。
その時はその時である。
29:22で10kmを通過。
この5kmは平均キロ5分53秒くらいで走ったことになる。
調べてみたら、中盤のこのタイムは最高記録である。
トータルで59分07秒。
1分弱の貯金である。 

やはり10kmを過ぎると足が鈍る。
前の5kmが速すぎることもある。
6分を越えてくる。
貯金を使いながら、何とか1時間30分=キロ6分で走り切ることが目標になる。
ラスト300mの直線でスパートできれば、10秒は稼げる。
よってこの5kmはキロ6分10秒くらいで行かれればいい。
でも、今日は冬日の最後のランである。
手は、というより足は抜かないで走りたい。
ラスト500mでまだ30秒以上の貯金がある。
スパートしてフィニッシュ。
この5kmはほぼ30分。

全5kmスプリットで30分を切れたのは最高タイムを出した後に続く2回目。
つまり、2番目のタイムでゴールしたことになる。
前回より3分20秒ほどいい。
距離に直せば550mくらいになる。



汗はほぼかかなかった。
日射しに合わせて帽子の位置を変えることもなかった。
つまり、気象条件に恵まれたということである。

【15km 1時間29分06秒 キロ5分56秒】
5km    29:45    29:45
10km   29:22    59:07
15km   29:59   1:29:06


【前回 8月23日 15km 1時間32分29秒 キロ6分10秒】
5km    30:30    30:30
10km   30:21   1:00:51
15km   31:38   1:32:29

【前々回 8月10日 15km 1時間28分26秒 キロ5分54秒】
5km    29:32    29:32
10km   29:28     59:00
15km   29:26   1:28:26

 次回は春である。
急速に暖かくなるだろう。
ちょっとしたわずかは気象条件の変化でキロ6分は走れなくなる。
どこまで走れるだろうか、ということになる。


話は変わるが、走り終わって帰ってくるとまず血圧を測る。
走り終わったあとは確実に下る。
その代わりに脈拍が大きくなる。
そして、気付けにお酒を飲む。
通常はワインだが、量を多く飲んでも酔わないところがいい。
だが今日はそれを切らしていた。
そこで先日もらった「米だけの酒」というのをはじめて飲んでみた。
少し甘口で飲み易い。
日本酒は度が強いのだが、これ度数は変わらないのにさほど酔がこない。
何しろ空きっ腹で、体力消耗時なので、酔は厳禁である。
日本にいたときにはこういうお酒はなかった。
最近はいろいろな種類のお酒が出まわっていて、おもしろそうだが、年なのでそれ以上はいかない。
ところで「米だけの酒」ってどんな酒なのか検索してみた。
やはり少々難しい。


日本経済新聞 MONO TRENDY 2013/12/24
http://style.nikkei.com/article/DGXNASFK1903O_Z11C13A2000000?channel=DF260120166493&style=1

純米酒と「米だけの酒」、生酒と生貯蔵酒 何が違う?

 
●「米だけ」をうたった日本酒。一番右は普通酒、左の2本は純米酒に分類される

スーパーの酒売り場を歩いてみると、紙パックに入った日本酒がずらりと並んでいた。
パック酒といえば醸造アルコールや糖類を添加した「安酒」のイメージがあるが、実は純米酒も結構多い。
中には「米だけの酒」という商品名の日本酒もいくつか見つかった。
この「米だけの酒」、「純米酒」と同じ意味かと思いきや、そうではないらしい。
純米酒と米だけの酒、何が違うのか。

■「こうじ米の量」「清酒を添加」「規格外米」……

「純米酒の規格に該当しません」――。
スーパーで見つけた「米だけの酒」には、商品名の横に小さな文字で注意書きがあった。
純米酒ではなく普通酒だという。
同じ棚には、違う酒造会社の純米酒と銘打った「米だけの酒」も置いてある。
どちらも「米だけの酒」なのに、片方は純米酒でもう片方は普通酒。
どういうことなのか。

「純米酒の表示基準に該当するかしないかの違いです」。
酒文化研究所(東京・千代田)を訪れると、狩野卓也社長が教えてくれた。
国税庁によると、純米酒には3つの要件がある。
(1):使用原料はコメと米こうじ(白米にこうじ菌を繁殖させたもの)のみ
(2):こうじ米(米こうじ用のコメ)の使用割合が15%以上
(3):農産物検査法で3等以上に格付けされたコメを使っている



純米酒と表示していない「米だけの酒」は、このうち(2)か(3)に該当していないことになる。
狩野社長は
「酒造会社により製法は様々ですが、例えばコメを溶かして液状にしてから仕込む手法があります。
 効率的に造れますが、こうじ米の使用量が少なくなり、純米酒とは表示できなくなる可能性があります」
と話す。
「米だけのやさしい思いやり」を製造している小山本家酒造(さいたま市)では仕込みの段階で清酒を一部使うため、純米酒規格に該当しないという。
ただし加えるのは「米だけの酒」なので、「米だけ」という表示自体は間違いではない。
清酒を加えることで「味に特徴を出す」狙いがあるとしている。

■2004年、純米酒の定義から「精米歩合70%以下」外す

普通酒扱いの「米だけの酒」には、「純米酒の規格に該当しません」などの注意書きが添えられている
紙パックの純米酒に共通するのは精米歩合、つまりコメの削り具合だ。
精米歩合とは米粒を外側から削ったときに残る度合いを指す。
比率が低いほど削る量が増え、それだけ多く原料米を使うことになる。
沢の鶴の「米だけの酒」は75%、
 日本盛の「お米だけの酒 辛口」も75%。
コメだけの酒はあまり削らないものが多い。
一般的に、米粒の外側部分に多く含まれているたんぱく質や脂肪分は、日本酒の雑味の原因となりやすい。
雑味が少なく香りが高い吟醸酒は60%以下(40%以上削る)
大吟醸酒は50%以下(50%以上削る)と、
高級な酒ほど多く削る傾向がある。
ただ最近ではあまり削らなくても雑味を抑える醸造技術が進んでいるという。



こうした「米だけの酒」の多くは、純米酒であっても「米だけの酒」という名前を前面に出している。
なぜこの名前にこだわるのか。
「商品が登場したころの表示基準では純米酒を名乗れなかったので、『米だけの酒』としました。
基準が変わった現在では純米酒を名乗れますが、
商品名が浸透しているので、そのままにしてあります」(沢の鶴)

「米だけの酒」は1998年、沢の鶴が初めて紙パック入りで商品化した。
当時、国税庁の表示基準では「米だけの酒」は純米酒ではなかった。
「精米歩合70%以下」という基準があったからだ。

しかし沢の鶴の「米だけの酒」がヒットしたことで各社が追随。
「米だけ」をうたった日本酒が急増した。
新ジャンルとして定着したことを受け、国税庁は2004年、純米酒の要件を変更
醸造設備の開発、製造技術の進歩により、精米歩合70%以下の要件に該当しない清酒(いわゆる米だけの酒)であっても純米酒の品質に匹敵するものが製造できるようになった」
として、それまでの「精米歩合70%以下」という条件を外し、精米歩合を明示するよう義務付けた。
さらには「こうじ米の使用割合15%以上」を追加したのだ。

基準変更後、沢の鶴など多くの酒造会社が「米だけの酒」を純米酒と表示するようになった。
ただし既に定着している「米だけの酒」はそのまま商品名として残した上で、純米酒であることを書き加えた。

一方、純米酒基準を満たさない「米だけの酒」は、その名前のすぐ近くに「純米酒ではありません」などの説明表示が義務付けられた。
国税庁によると、8ポイント(縦幅約2.8ミリ)の活字以上の大きさで書く必要があるという。
こうして純米酒と普通酒、2タイプの「米だけの酒」が流通することになったのだ。

■生酒と生貯蔵酒の違いとは

何ともすっきりしない日本酒の表示ルール。
純米酒や吟醸酒など製造方法についての違いのほか、製造後の貯蔵方法についてもややこしい区分がある。



「生貯蔵酒」と聞くと、どんな酒を思い浮かべるだろうか。
「生」というからには加熱処理をしていない酒と思いがちだが実は違う。
絞ってから1度も加熱していない酒は「生酒」といい、
「生貯蔵酒」は出荷前に1度だけ加熱したものを指す。
日本酒は通常、絞った後と出荷前の2回、低温で加熱殺菌を行う。
加熱回数が少ない方がより風味が残るが、その分保存にも注意が必要だ

生詰酒」もある。
こちらは絞った後に1度加熱して、出荷時には加熱しない。ここ数年で広がってきた「ひやおろし」もこのタイプだ。

「ひやおろし」は新酒を数カ月間寝かせ、秋になってから出荷する酒のことで、秋の風物詩として定着しつつある。
ただ最近では「2度加熱したものも『ひやおろし』として認めようという議論が業界内にある」(酒造会社)という。

これまでは気温が十分下がってから出荷していたため、出荷時の殺菌は不要だった。
しかし業界内にはもっと早くから出荷したいとの声があり、そのためにも2度目の加熱を容認すべきとの意見があるようだ。
そうなるとますます「生」の意味が曖昧になってしまう。

純米酒と米だけの酒、さらには生酒と生貯蔵酒、生詰酒。それぞれに事情があり、違いがある。多様性を楽しむのも日本酒の味わい方の一つではあるが、その複雑さが日本酒の「選びにくさ」につながっている面も否めない。





【翌日】
翌日、fujimartへいったらこの「米だけの酒」が置いてあった。
それも、1.8リットルのパックで。
値段は25ドル。
ワインを買う予定であったが、つい手が出て代わりにこれを買ってしまった。


● Fujimart で売っていた

 なを、隣に並んでおいてあったのが純米酒。
 これにも手が出てしまった。
 この純米酒、2リッターで18.5ドル。
 1.8リッターに直すと17ドル弱になる。
 ここのリカーショップで目にする日本酒はオーストラリア生産の「豪酒」で、確か900mlで20ドル少々。
 とすると倍入っていて半値以下とはえらく安い。
 お酒の値段なんて上限はきりがない。
  
 フジマートで日本のお酒が変えるようになったのは最近のことである。
 法律が変わったようである。
 ただし、お酒だけ買うことは出来ない。
 別の食品を合わせて買わないといけない。
 でも10ドル買えば、その3倍のお酒、つまり30ドルまで買えるということなので、まるで不便さはない。
 週に一度は出かけるので、どうもワインから純米酒に好みが変わりそうである。



● 日本酒が買えます

【後日】
 後日、またフジマートへ寄ったら違う「米だけの酒」があった。
 量は2リッター、値段は沢の鶴と同じである。
 やはり買ってしまった。


● 「都ほまれ」である

 問題は左側の表示である。
 「純米酒の規格に該当していません」
とある。



 以前、純米酒の規格に該当しなかったので「米だけの酒」という表示を使った。
 しかし、その後規格が改正され米だけの酒」も純米酒に分類されることになった。
 だが表示はそのまま残り「純米酒 米だけの酒」となった。
 しかるに今度は改めて純米酒に該当しない「米だけの酒」が出てきたことになる。
 ちなみにこの製造月日は「Production : 28/06/2016」となっており、今年のお酒である。
 研究開発によって現行の規格基準に適合しない新しいタイプのお酒が生み出されたということなのだろうか。

  下は純米酒である。



純米酒にもピンからキリまであるようで、箱の酒ではだいたい25ドルくらい。
 菊正宗のように30ドルを超えるものもあるが、だいたい25ドルが上限である。
 瓶入りになると、60ドルくらいのものも置いてある。



 上は「米だけの酒」の純米酒である。




【 南のおーきな島・小粒な大陸 】



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