● ハーバータウンのニューバランス
ハーバータウンへ行った。
相変わらず中国人観光客でにぎわっている。
ここは観光バスが止まれる施設があり、両替もでき、なによりアウトレットなので買い物マーケットになっている。
パーマシー(薬局)へ入ったが、中国人客で雑踏になっており出てきてしまった。
ニューバランスへいく。
ここにはスポーツ用品メーカーのほとんどが出店しているが、ニューバランスはランニング関係に特化しているので、その方面の要求を持つ人にとってはすこぶる使いやすい店である。
例えばアデイダスやアシックスのTシャツはそれぞれの店で買えるが、ニューバランスではそういうTシャツは置いていない。
もともと作ってないのである。
ほぼ靴に特化している。
靴だけでよく商売ができるとと思うのだが、土日は人が群れている。
シーズンはやはりクリスマスからニューイヤーあたり、つまり12月から1月と、決算が6月になるため5,6月がピークになる。
特にここはゴールドコースト・マラソンが7月初めに行われるため、このピークに重なる。
この時期は品番・型番の新しいものが多くなり棚の商品もいろいろになる。
「MEN」の棚を見ていく。
足の大きさは「24.5」なのであるが、ランニングシューズではつま先に余裕をみるため「25」にしている。
それがこちらの表示では「7」になる。
大人用ではこの「7」は一番小さいものになる。
型番に応じて各種サイズの靴が積みあがっており、そこから自分の足のサイズのものを引き出して試履するということになる。
今日はこの「7」のサイズのものが全くといっていいほど見当たらない。
とりたてて欲しいというわけでもない。
今履いているのは新品同様だし、履き替える気もない。
ただ何となくこのところの転倒騒ぎで、「転ばないシューズ」はあるだろうかと覗いているだけである。
もちろん転ばない靴などありはしない。
いいかえれば「転びにくいシューズ」があればな、と思っているだけである。
では、転びにくいシューズとはどんなものかというと、これも全くわからない。
単なる希望にすぎない。
店の奥にオープンの棚がある。
「最後の一足」コーナーである。
むき出しに棚に靴が並べられている。
価格は全品40ドルとある。
● 最後の一足コーナー:Last Pairs
ランニングシューズやスニーカーは必ずこの店で買っているが高いのは150ドルのときもあり、安いのは50ドルほどで、その乖離は大きい。
だいたい100ドル以下である。
60ドルから90ドルくらいになる。
サイズを見ていく。
「7」というサイズは少ない。
めったにこの特品棚にはサイズ7は出てこない。
今日はたまたまそれがあった。
取り上げて履いてみた。
履ける。
ちょっとクッションが固い。
もしそぐわないなら中敷きを替えればいいことである。
タグを見てみる。
なんとこれ「kids」用である。
大人用の「7」と kids用の「7」とはどう違うのか。
Kids用には男子と女子の違いもない。
考えられるのは足の形状くらいで、大人とkidsでは変化しているのか。
あるいはほかに何か非常に大きく違うところがあるのだろうか。
分かり様もない。
はて、買うかやめるか、である。
目先では「転びにくい靴」を探している。
この kids用 はそれに少しでも応えるものであろうか。
あるいは逆に「転びやすい靴」ということになるかもしれないのだが。
結果は使ってみないとわからない。
40ドルなら特安である。
買うことにする。
走ってみて、kids用というのがどういうものか知ることも「おもしろ」の一つである。
「イヤこれ、kids用ですよ!」
というのも話題の一つになる。
カウンターで支払いをする。
40ドルである。
ところがこれがどういうわけか20ドルになる。
半値にデイスカウントされる。
下がその領収書なのだが。
レシートには「Disc:Wrong Price ー20.00」とあって20ドル引かれている。
このデイスカウント項目の「ロング・プライス」とはなんだ。
「間違い価格」ということで20ドル割引になっているということである。
半額セールをやっているわけでもないし、20ドル引きセールをやっているわけでもない。
なんだか分からないのだが、20ドルで Kids用のランニングシューズを買ったということである。
たった20ドルである。
ラッキーともいえる。
「使えない」として捨てても惜しくはない価格である。
もしこの Kids用が「転びにくい靴」であったなら、丸儲けということになる。
● KIDS用20ドルのランニングシューズ 「ニューバランス680V3」
家に戻ってから検索してみた。
日本でも発売されており、「11,690円」とある。
この表示に「Kid/Big Kid」とある。
「子ども・大柄の子ども」ということになる。
こちらでは Kids用は「39.99ドル」で販売されている。
だがこれ靴ひもタイプではなく、マジックバンドである。
いわゆる子ども用である。
これなら40ドルも納得する。
「大柄子ども用」は紐タイプになるのであろうか。
ちなみに今履いているシューズも調べてみた。
「ニューバランス860v4」というもので、日本にはポピラーには出回っていないようである。
専門ルートだと7,000円で買える。
さて次からこの Kidsシューズで走ってみよう。
「こりゃダメだ」となるか「なかなかいいんじゃない」になるか、はてどちらだろう。
なにしろ20ドルのランニングシューズである。
Kids用なので、不具合もあり得ると思っていたほうがいい。
大きな期待はしないようにする。
やっぱり20ドルの価値しかないよ、ということもありえる。