2016年9月30日金曜日

恐るべきチャイナパワー(1):ラッキーエイトでお買い上げ 88,888,888.88豪ドル(約69億円)

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Record china配信日時:2016年9月30日(金) 19時30分
http://www.recordchina.co.jp/a151662.html

中国人バイヤー、
シドニーのビルを88888888.88豪ドルで買い上げた理由―英メディア


●シドニー

2016年9月29日、参考消息網によると、英BBCは、中国人バイヤーが「縁起が良い」ただそれだけの理由で、豪シドニーのオフィスビルを88888888.88豪ドル(約69億円)で買い上げたと伝えた。

中国語の「8」は、その発音が「発財(金持ちになる)」の「発」と似ているため、縁起が良い数字とされている。

この物件を扱ったシドニーの不動産会社、Coliers Internationalの担当者は、BBCの取材に対し、「中国人バイヤーが提示額に8を並べるのは今回が初めてではない」と話している。

BBCは「シドニーは、スイス金融大手UBSが住宅バブルに陥るリスクが最も高い都市の一つに挙げたばかりだ」とした上で、
「バイヤーは値引き交渉をするのが常だが、この中国人が求めていたのは縁起の良さだけかもしれない」
と伝えている。



Record china配信日時:2016年9月30日(金) 18時30分
http://www.recordchina.co.jp/a151617.html

中国人の行為で豪州が年間770億円の損失、
なすすべなく悩みの種に―英メディア

2016年9月28日、環球網は海外メディアの報道を引用し、代理購入を行う中国人によりオーストラリアが年間10億豪ドル(約770億円)の損をしていると伝えた。

経済発展により高級志向の中国人が増え、オーストラリアの粉ミルクや化粧品などが人気を集めている。
こうした中国人向けに代理購入を行う中国人がオーストラリアに4万人いると英ロイター通信は指摘する。

報道によると、オーストラリアでの代理購入はここ3年で急速に広がり、今や同国を悩ます問題となっている。
とういうのも、代理購入を行う中国人らは通常SNSでやり取りし、中国国内の口座で取引を行う。
専門家は「お金のやり取りが海外で行われていたとしても、こうした代理購入で得た利益に対しオーストラリアに納税する必要がある」としているが、海外の口座でのやり取りのため追跡するのは困難で本人が申告するべきなのだが、代理購入の収入を申告することは期待できないという。



Wedge 2016年10月7日 岡崎研究所 
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7870

豪州にとって中国は敵か? 味方か?

富裕な大国と貧しい小国との近隣関係は厄介なものになりがちだが、豪州と南太平洋の島嶼諸国との関係も平坦ではない。
そこに中国の進出が絡み、豪州は従来の外交の見直しを図ろうとしている、と9月3日付の英エコノミスト誌が報じています。
要旨は、以下の通りです。

■豪州が裏庭と見なす南太平洋

 豪州が外交白書を出すと発表した。
 漂流気味の従来のパートナーシップを見直し、戦略的課題に取り組むと言う。
 これらの問題が最も端的に見られるのが、豪州が自らの裏庭と見なす南太平洋だ。
 この地域の最大の試練は、中国への対応で、中国はこの10年、太平洋の島嶼諸国に援助と投資を行い、道路や病院を建設、鉱山を開発してきた。
 「海のシルクロード」戦略の一環でさらなる活動も計画されている。

 豪州ではこうした中国をどこまで警戒すべきかで議論が起きている。
 中国は南太平洋では領有権を主張せず、艦隊の訪問も慎重に行い、豪州やNZの反感を買わないよう注意している。
 しかし、資源の獲得だけが目的だったら、豪州に集中すれば済むはずで、中国がより大きな目的を持っているのは明らかだ。

 実際、中国は時折、米国や豪州について不満をぶちまける。
 2012年にフィジーを訪れた中国の役人は、自国の内政不干渉の方針を自賛し、大国が小国を「虐める」と批判した。
 フィジーはこれに理解を示したはずだ。
 同国は、豪州やNZが加わる太平洋諸島フォーラムを蹴り、別の地域組織を創っている。
 豪州とソロモン諸島との関係も厄介で、豪州は新植民地主義との非難に耐えながら、同国で軍事・警察活動を担ってきた。

 島嶼諸国の役人たちは、豪州を称賛した後、様々な不満を口にする。
 豪州はすぐにビザを出してくれない、意見が対立すると援助を盾に使う等である。
 豪州の難民政策はこうした不満をさらに深めた。
 豪州に来た難民をパプアニューギニア(PNG)やナウルの仮収容所に送り、第三国による受け入れか、難民の帰国を待つというやり方は、多数の難民が何年も収容所に滞留する事態を招き、「配慮に欠け、傲慢だ」と反感を買っている。
 そうした中、豪州は先月PNGの収容所の閉鎖を発表したが、その時期や難民の行き先は言わなかった。

 この地域で、豪州の競争相手は中国だ。
 当初は中国の政治的条件抜きのインフラ投資を歓迎した国も、膨らむ借金の額に不安を感じ始めている。
 また、国内経済がふらつく中、中国人労働者が道路を建設する光景は、中国による地元の資源や企業の買収と同様、人々の反発を買っている。
 結局、南シナ海での立場を強化すべく太平洋の島嶼諸国の支持を得ようとした中国の努力は失敗、バヌアツを除き、フィジーもPNGも中立を堅持している。
 しかし、豪州が狼狽しているのは明らかで、今年初めに出た国防白書は、
 「われわれと利益が相反する地域外の国の影響を抑えるべく」
 「太平洋の島嶼諸国と協力する」
と述べている。

出 典:Economist‘Foam flecked’(September 3, 2016)
http://www.economist.com/news/asia/21706282-it-not-so-easy-being-biggest-fish-sea-foam-flecked

 大国と大国が自らの裏庭と見なす小国群との関係は、ロシア、中国のような専制、覇権国家の場合は性格を異にするので別としても、厄介なものになりがちであるというのは、エコノミスト誌の言う通りです。
 米国と中米、カリブ海諸国との関係もそうで、
 大国は小国群を自らの勢力圏として扱い、
 小国群は大国の「大国主義」に反発しがちです。

 豪州と南太平洋島嶼諸国との関係は、さらに中国の進出という要素があって、豪州にとって頭が痛い問題です。
 エコノミスト誌によれば、中国の進出は南太平洋島嶼諸国の反発を買い、島嶼諸国の支持を得ようとした中国の努力は失敗したとのことです
 失敗とまで断定できるかどうかは明らかではありませんが、中国の影響力に限度があることは確かなようです。

 そうとはいえ、中国が南太平洋諸国に対する働きかけを止めるとは考えられず、
 豪州は中国の進出を強く意識した戦略を構築するでしょう。
 豪州は、難民の処遇問題をはじめとして、南太平洋島嶼諸国が豪州に対して抱く不満を考慮しつつ、これら諸国との協力を推進していく必要があります。

 中国が南太平洋島嶼諸国進出を図ったのは、この地域が戦略的に重要だからです。
 日本も同地域の戦略的重要性を念頭に、同地域への協力に努めてきました。
 1997年に「太平洋・島サミット」を開催して以来、3年ごとに地域の首脳との会合を重ねています。
 昨年開催された第7回サミットでは、社会経済基盤整備と人材育成を柱とする持続可能な開発の他に、防災、気候変動、環境などの議題につき議論し、日本の支援を約束しました。
 サミットには豪州、ニュージーランド、それに第6回会合から米国も参加していて、開かれた形の協力です。
 豪州とも利害を共有するものであり、今後も豪州とともに南太平洋島嶼諸国との協力を推進すべきです。



時事.com (2016/10/09-20:41)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016100900169&g=int

中国企業が牧場買収を提案
=韓国並み広さ、国民は警戒-豪

 【シドニー時事】中国の不動産会社、上海中房置業は9日、オーストラリアの大富豪ジーナ・ラインハート氏と共同で、豪牧場運営会社S・キッドマンが処分を進める巨大牧場を3億6500万豪ドル(約290億円)で買収する案を発表した。
 豪国内では中国資本による農地買収に警戒感が強いため、中国色を薄め、理解を得たい考えだ。
 キッドマンが保有する牧場の総面積は10万平方キロと、韓国国土に匹敵。
 上海中房も参加した中国勢が買収案を過去に2度提示したが、豪政府は「安全保障上の懸念がある」(モリソン財務相)と、承認を拒んだ。
 世論調査では、国民の87%が「外資による農地買収を懸念」と回答し、警戒論が根強い。
 上海中房は今回、ラインハート氏の企業が67%、上海中房が33%を出資する会社による牧場買収を提案した。
 豪政府は世論も見極めて、是非を慎重に判断する構えだ。



ロイター  2016年 11月 26日 09:08 JST  (Swati Pandey、Jonathan Barrett記者)
http://jp.reuters.com/article/australia-property-idJPKBN13K0DO?pageNumber=2&sp=true

アングル:外国人の豪不動産投資が再び活発化、バブル懸念も

[シドニー 25日 ロイター] -
 オーストラリアの不動産に対する中国などの外国人の投資は、いったん弱まったものの再び活発化してきた。
 このため規制当局者の間では、住宅バブルへの懸念が広がっている。
 オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は、集合住宅セクターの熱気は政策金利が過去最低水準にある中で金融安定にとって重大なリスクになりかねないと不安を表明した。

 不動産会社ナイト・フランクの調査では、シドニーの観光名所の1つであるハーバーブリッジが見えるマンションの価格は今や、パリのエッフェル塔を眺められる物件や、マイアミビーチの物件よりも高くなった。
 メルボルンの不動産会社幹部は
 「成都や深センといった中国の中級都市からも不動産購入にやってくる姿が見られる。
 大半の住宅や土地は現金で買われている」
と話した。

 オーストラリアの銀行は今年序盤、信用リスクの高まりを理由に外国人の不動産投資向け融資を絞り込んだため、一時は投資需要が鳴りを潜めた。
 だが中国の海外不動産投資ポータル最大手の居外(juwai)によると、物件購入の問い合わせは6月が12%増だったが、7─月期には34%増と盛り返している。
 金融関係者や不動産取引業者の話では、アジアの投資家はより安い物件を対象とするなど新たな投資先を見つけている。

 資金調達の面でもオーストラリアの銀行に代わって外資系銀行や個人の富裕層に頼るようになっているという。
 例えば規制当局への届出書類からは、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOBH.SI)やHSBC(HSBA.L)などがこうした投資向けの融資に乗り出したことがうかがえる。
 シドニーの企業アドバイザー、チャリス・キャピタルは今月、アジアの民間投資家からオーストラリアの不動産に関する1億豪ドル(7400万米ドル)の投資マンデートを獲得した。

 コアロジックによると、シドニーの住宅価格の中央値は過去1年間で10.6%跳ね上がって80万豪ドルになった。
 RBAは外国人向け融資基準厳格化と物件の供給増によって市場の過熱が抑えられると期待していたが、こうした住宅価格高騰で心配が再燃している。

 香港を拠点とするヘッジファンド運営会社アプト・キャピタル・マネジメントのストラテジスト、エイミー・レイノルズ氏は
 「オーストラリアは依然としてかなりバブルの領域にあると間違いなく言える」
と語り、住宅価格は最大で15%の調整に見舞われてもおかしくないとみている。

 レイノルズ氏は
 「ソフトランディングにこぎ着ける方法は見当たらない。
 バブルがはじければ、センチメントが変化して事態は急速に動くだろう」
と話した。



Bloomberg 11/30(水) 7:03配信 Michael Heath、Enda Curran
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-11-29/OHECK36JTSEA01

ケイト・ブランシェットさんの家買いたかった中国人、
資本規制で断念
シドニーの海辺にある家の値段は約16億8000万円
中国当局が認めている年間両替額は約560万円


●ブランシェットさんの家(シドニー、2005年) Photographer: Fairfax Media via Getty Images

 オーストラリア生まれの女優ケイト・ブランシェットさんはシドニーの海辺にある自宅の売却を望んでいた。
 買い手も見つかったが、その購入予定者は中国出身者だった。
 それがトラブルのもとだった。

 家の値段は2000万豪ドル(約16億8000万円)。
 それだけの金額を中国本土から送金するのは不可能だった。
 中国当局の資本規制で認められている年間両替額は5万米ドル(約560万円)にすぎない。
 結局この問題を解決できず、売買は成立しなかった。

 こうした取引を扱う幾つかの不動産会社によれば、豪州に住む中国人絡みでこうした売買不成立が数多く発生している。
 中国人の外国不動産購入熱がこれまでになく高まっているが、これが中国の国内外で経済的、政治的な反動も引き起こしている。

 中国当局は資本規制を強化。
 豪州側は数え切れないほどの規制で外国人が住宅ローンを確保するの難しくした。
 オーストラリア準備銀行(中央銀行)は住宅の値上がりをある程度抑えようとしている。

 サザビーズ・インターナショナルのシドニー支店で中国人向けに高級不動産販売を担当するルル・パリア-氏は、中国人は
 「ここで住宅ローンを借りるのが非常に難しい上に、中国から資金を送金することもできない。
 それでお手上げになってしまう」
と話す。
  中国当局は人民元下落で加速している本土からの資本流出が、一段の元安要因となり続けることを懸念している。
 キャピタル・エコノミクスによると、10月の推定流出額は730億米ドル。
 今年半ばに鈍化したものの再び増加している。
 ブルームバーグ・インテリジェンスの試算では、中国からの
 1-9月の資本流出は約6200億米ドルに上る。


原題:Cate Blanchett’s Sydney Home Hitch Shows China’s Money Flow Fear(抜粋)



Record china配信日時:2017年6月1日(木) 7時50分
http://www.recordchina.co.jp/b179774-s0-c20.html

オーストラリアの新築の4分の1を中国人が購入―英紙

 2017年5月30日、参考消息は中国の富豪がオーストラリアで新築される家屋の4分の1を購入しているとする英紙デーリー・メール電子版の22日付報道を伝えた。

 現地で新築物件を購入する中国人には現地に家族で移住して生活することを想定した人もいれば、購入してそのまま放置する人も多く、中国人が購入した住宅の20%が空き家の状態だという。

 住宅ローンなどを手掛ける金融会社イエロー・ブロック・ロードのマーク・ボーリス会長は「彼らは今年1軒、来年また1軒、その後もう1軒…と買い続けようとする。
 本人に利益がなくても子どもや一族がそこから利益を得られればいいという考えだ」と語る。
 同氏はまた、
 中国人が購入する物件は極端に高額なものばかりで、
 現地の一般家庭とはそもそもニーズがバッティングしない
とも話す。

 特別投資ビザを取得してシドニー東部のドーバー・ハイツに建つ海の見える650万豪ドル(約5億3700万円)の物件に目を付けた中国人女性は、
 「快適で美しい郊外の家を第2の住み家にしたい。
 物件を買うだけでなく最終的には現地で生活したい」
と語る。
 女性はすでに息子を現地の名門私立学校に入学させている。
 このような中国人は多いという。

 アジアの富豪向けにパーティーを催している不動産仲介業者の女性は、
 「完全に『中国人のオーストラリアライフ』を売り出すためのもの。
 これは侵略ではなく、中国人は家を買うのが好きなんです。
 オーストラリアでなければ、カナダやイギリスの家を買う。
 彼らは生まれながらにして家を買うのが好きなんですよ」
と語っている。



Record china配信日時:2017年6月25日(日) 6時0分
http://www.recordchina.co.jp/b182113-s0-c20.html

中国はなぜオーストラリアの農地を買いあさっているのか―米メディア

 2017年6月22日、星島環球網によると、米ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)ウェブサイトは20日、「中国はなぜオーストラリアの農地を買いあさっているのか」と題した記事を掲載した。

 豪州のワイン醸造所は業績を急速に伸ばしているが、中国での販売が好調なことが大きく影響している。
 5年前まで、豪州ワインの最大輸入国は英国と米国だったが、現在ではほぼ中国が一手に握るようになっており、対中輸出は年40%ものペースで成長している。

 投資対象はワインに限ったことではなく、農業のさまざまな分野に及んでいる。
 2016年だけでも豪州の農業に対する中国からの投資総額は3倍以上、前年の3億ドル(約334億円)から10億ドル(約1114億円)にまで増えるという空前の投資ブームが起きている。

 「中国と同じ標準時間帯にあるほか、豪州の農産物が持つクリーンで安全なイメージが、中国人の投資を後押ししている」
と、ある豪州ワイン醸造所の経営者は話す。
 シドニー工科大学の経済学者は、中国企業の間では消費者の急激な拡大に合わせてワインや乳製品など多種多様な食品を提供する新たなルートを確保し、巨額の利益を得ようとする動きが活発になっていると指摘する。

 2年前には、米サウスカロライナ州に匹敵する豪州最大の巨大牧場を中国企業が買収しようとしたが、現地で強い反発が起きた。
 豪州の企業は長期の資金不足に陥っており、中国マネーの投資を歓迎したが、多くの市民が激しく反対。
 国も「国家利益に反する」とし、その結果、牧場株式の3分の1を売却することになった。

 中国の農地買収は自由化されていないが、シドニー大学の専門家は、中国人投資家が投資ビジネスの手法を変えただけにすぎないと指摘する。
 ワイン醸造所では中国人バイヤーが商品をすべて買い上げるようになっており、いずれは家族経営の農場がことごとく買収され、大規模農場に作り替えられてしまい、その農場は「世界最大の消費者=中国人のためだけの農地」にされてしまうと注意喚起している。





【 南のおーきな島・小粒な大陸 】





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